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実はNG!?
キッチンの排水口に流してはいけないもの
管工機材を中心に扱う専門商社である日本管材センター株式会社では、毎月建設設備業界に関する豆知識を紹介しています。
日常的に使用するキッチン。料理中や食事の後に「これくらいなら大丈夫だろう」と、排水口にいろいろなものを流していませんか?
もしかすると、排水管の傷みや詰まりの原因になるものを流してしまっているかもしれません。
今回は排水管トラブルの原因となる、NG行為についてご紹介します。
◆熱湯
パスタや野菜を茹でた後の熱湯をそのままシンクに流したり、排水管の流れが悪いからといって熱湯を流して詰まりを解消させようとしたりしたことはないでしょうか。
実はこれは排水管を傷めるNG行為の一つです。
排水口に熱湯を流してはいけない理由
一般的な排水管に使用しているグレーの塩ビ管(塩化ビニル管)の耐熱温度は45℃程度です。
45℃を超える温度のお湯を流すと、熱で排水管がやわらかくなり変形したり、破損したりする危険が高まります。
また、配管のパイプと継手の接続には専用の接着剤を使用しますが、熱湯を流すことで接着剤が溶けて配管の接続部から水漏れが発生する恐れもあります。

熱湯の正しい処理方法は?
料理中に出た茹で汁などの熱湯はどのように処理すればいいのでしょうか。
① 熱を冷ましてから捨てる
直接排水口に流さず、洗い桶や大きめのボウルなどにお湯を一度移し、常温になるまで待ってから流しましょう。
② 蛇口から水を流しながら、お湯を捨てる
ゆっくり冷ます時間がない時におすすめなのは、お湯を流す際に一緒に水を流して温度を下げる方法です。
お湯を流し始める数秒前に水を出し始め、お湯を流し終わった後10秒程度水を出しっぱなしにしておくことで、排水管内に熱いお湯が滞留することを防げます。

◆油
料理で揚げ物をした時に出た油や、ラーメンのスープなどの油分を多く含んだ汁。少量だからといって直接排水口に流すと、排水管が詰まるなどのトラブルの原因になってしまいます。
排水口に油を流してはいけない理由
油は水に溶けず、冷えると固まる性質を持ちます。そのため、液体の状態で油を流しても排水管内で冷えて固まってしまい、排水管内にこびりつきます。その際に食べ残しや洗剤のカス、髪の毛などが油に付着して、ヘドロ状の汚れになると、排水管内の詰まりを引き起こします。排水管が詰まると、水の流れが悪くなりスムーズに排水できないだけでなく、悪臭や害虫などが発生しやすくなるなどの悪影響が出てきます。

油が付着した下水管:東京都下水道局HPより
油の正しい処理方法は?
調理で出た油や、食べ終わった油分を含んだスープなどはどのように処理すればいいのでしょうか。
① 調理後のフライパンや鍋に残った油は拭き取ってから洗う
新聞紙やキッチンペーパーで油分を拭き取ることで、排水口に流す油の量を最小限に抑えることができます。
② 他の料理に活用する
フライパンに残った油は流さずに、そのまま他の料理に使用する方法もあります。油に浮いたカスが気になる場合はキッチンペーパーを使って濾すと、きれいな状態の油を使うことができます。
③ 大量の油は固めてから捨てる
揚げ物などで使用した大量の油は、市販の凝固剤を使って固めて可燃ごみとして処理する方法がおすすめです。凝固剤がない場合は、牛乳パックの空き容器を用意し、自然発火を防ぐために水で濡らしたキッチンペーパーや新聞、布切れなどを詰め、油を流し入れて処理する方法もあります。
④油分を多く含んだスープは濾してから捨てる
ラーメンや鍋の残りなどの油分を多く含んだスープは、少量であればコーヒーフィルターやキッチンペーパーを使って濾すと、油分をある程度除去することができます。量が多くて濾すのが難しい場合には、③の凝固剤を使う方法を試してください。

「油・断・快適!下水道」キャンペーン
東京都下水道局では、気温が下がり始め油が固まりやすくなる10月1日~31日を「油・断・快適!下水道」キャンペーン強化月間としています。
油を排水管に流すと、個人の家の排水管が詰まるだけでなく、川や海に流出すると水環境汚染にもつながりかねません。「油を断って快適な下水道」にするため、油を流さない習慣を身に着けましょう。

「油・断・快適!下水道」キャンペーンポスター:東京都下水道局HPより
熱湯や油以外にも、「生ごみ」や「食べ残し」などを排水口に流すと、排水管の詰まりの原因になります。目の細かい水切りネットなどを使用して水気を切り、可燃ごみとして処理することが推奨されています
少しくらい大丈夫だろうとNG行為を繰り返していると、最終的には排水管が破損したり、詰まったりして、修理業者に頼まなければいけない事態につながる恐れがあります。
排水管を長持ちさせるために、日々の行動を意識していきましょう。