- No.112
-
食洗機って本当に便利?
メリット・デメリットを知ろう
管工機材を中心に扱う専門商社である日本管材センター株式会社では、毎月建設設備業界に関する豆知識を紹介しています。
IHクッキングヒーター、前回の豆知識でご紹介したディスポーザーと並んで「キッチン三種の神器」に数えられている食器洗浄乾燥機(食洗機)。皆さんのご家庭でも使用されていますか?
その普及率は平均約29%と世帯や生活環境によって普及に差がある食洗機について、どんなメリット・デメリットがあるのか改めて見ていきましょう。
食洗機のはじまり
日本の家庭用食洗機は1960年に松下電器産業(現・パナソニック)から初めて発売されました。当初の食洗機は洗濯機のような床置き型で、日本の手狭なキッチンで使用するにはサイズやコストの面で課題が多く普及は進みませんでした。しかし専業主婦世帯よりも共働き世帯の数が多くなる直前の1996年頃、各社からコンパクトな卓上型の食洗機が発売されるとその需要は一気に高まります。

食洗機のタイプ
食洗機には「ビルトイン型」と「卓上(据え置き)型」の2つのタイプがあります。
<ビルトイン型>
システムキッチンのシンクの下やキャビネットに組み込まれているビルトイン型食洗機は、見た目がスッキリとしていながら容量によって一度に4〜8人分の食器や調理器具を洗うことができます。ただし設置には工事が必要です。
<卓上(据え置き)型>
キッチンのワークトップ(天板)に置いて使用する卓上(据え置き)型は1〜2人用のコンパクトタイプから3〜5人用のファミリータイプまで、生活に合ったサイズを選ぶことができます。工事が不要でビルトイン型よりも手軽に取り入れられますが、シンク付近に設置するスペースを確保する必要があります。
卓上型の食洗機には、シンクの水栓部分に給水するための「分岐水栓」を取り付けるタイプと本体に給水タンクが備わっている「タンク式」の2種類があります。

食洗機のメリット・デメリット
メリット① 洗い上がりが綺麗
食洗機では高圧・高温の水流と食洗機用の強力な洗剤で食器の汚れを隅々まで落とし、雑菌の残りやすいスポンジを使わないことで手洗いよりも清潔に洗い上げることができます。また、除菌機能を備えた食洗機も販売されています。(※詳しくはメーカー各社のHPをご確認ください。)
メリット② 時短になる
手洗いで1回の食器洗いにかかる時間は平均20分程といわれています。食洗機に食器をセットして乾燥まで済ませれば、その時間は他の家事をしたり家族と過ごしたり、自分のために使うことができますね。
メリット③ 節水・節約になる
食洗機は水を多く使うイメージがあるかも知れませんが、タンクに溜めた少量の水を循環させて洗っているため、実は洗剤の泡をすすぐときなど水道水を流し続けることの多い手洗いよりも使用している水の量は少ないのです。
デメリット① 初期費用がかかる
食洗機の本体費用、設置するための工事費用などが必要になります。賃貸住宅の場合は現状復帰のためビルトイン型の食洗機を設置できない場合もあるのでご注意ください。また、手洗いを前提としている市販の食器用洗剤とは別に洗浄力の強い食洗機専用の洗剤を使用する必要があります。
デメリット② メンテナンスが必要
長期的かつ清潔に使用するため、食洗機本体の洗浄や残さいフィルターの清掃など定期的なメンテナンスが欠かせません。手入れの仕方はメーカーや製品によって異なるため、事前に確認しましょう。
デメリット③ 洗えないものがある
食洗機は高温・高圧の水流と強力な洗剤で食器の汚れを落とします。下記のような食器・調理器具は食洗機で洗えない場合が多いので、食器選びの際に材質やサイズの選択肢が限られてきます。
・強化ガラス製のもの
・プラスチック、発泡スチロールなど軽くて熱に弱いもの
・銀食器、メッキ製、アルミ製、銅製などアルカリ性洗剤に弱いもの
・木製、漆塗り、金箔入りなど表面の加工が剥がれる可能性のあるもの …etc.

食洗機の特徴を大まかにご紹介しましたが、利便性の高さを感じる一方でまだまだハードルがあるようにも思えるかも知れません。時間に追われる現代社会での多様な生活を送る中で、自分に合った選択やスタイルを見直すためのヒントとなれば幸いです。