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注目の入浴アイテム
エプソムソルトについて知ろう
管工機材を中心に扱う専門商社である日本管材センター株式会社では、毎月建設設備業界に関する豆知識を紹介しています。
寒い季節には、温かいお風呂が心身ともに疲れを癒してくれます。先月ご紹介した通り、浴槽のお湯に混ぜることで充実したバスタイムを演出してくれる入浴剤には様々なタイプがありますが、その中でも今注目を集めている「エプソムソルト」をご存じですか?
エプソムソルトってなに?
エプソムソルトは15~16世紀にイングランドのエプソムという町で発見された天然ミネラルです。その成分は「硫酸マグネシウム」で、塩のような白い結晶の見た目をしていますが塩分は含まれていません。“硫酸”と聞くと危険なイメージがあるかも知れませんが、入浴剤としてはもちろん胃腸薬にも使われており、豆腐をつくる過程で使用する「にがり」に含まれる食品添加物の一種でもあります。
欧米ではエプソムソルトが古くから親しまれており、近年はハリウッドの著名人が美容・健康のために愛用していることから注目度が高まっています。

バスソルトとの違い
天然の鉱物塩や海塩を主成分とするバスソルトは、高い温浴効果によって発汗を促し血行促進・冷え性の改善に有効とされています。バスソルトは天然塩がベースになっているため、浴槽の材質によっては汚れが落ちにくくなったり金属部分が錆びたりしてしまう可能性があります。また、追い炊きなどの循環機能を使うと金属でできた給湯器配管の内部に塩分が付着して劣化の原因にもなるので注意が必要です。
エプソムソルトの主成分であるマグネシウムは、ストレス社会で不足しがちな必須ミネラル成分のひとつ。加えて肌の保湿成分セラミドの合成を助け、皮膚から吸収されることでバリア機能を高める効果が期待されています。エプソムソルトには塩分が含まれていないため、お湯が冷めてしまっても追い炊きして使うことができます。ただし、24時間風呂で使用するとフィルターの目詰まりやお湯の浄化不良を起こす可能性があるので一部の製品では使用を推奨しないものもあります。
どちらを使う場合でも、正しい用法を守って楽しむようにしましょう。

エプソムソルトの用法・注意点
入浴剤として使用する際のエプソムソルトの量は、湯船のお湯の量が150リットルの場合150~300g(0.1~0.2%の濃度)が推奨されています。市販されているパウダー状の入浴剤1回分はおよそ20~50gなのでかなり多く感じますが、混ぜる量が少ないと充分な効果が発揮されません。お湯の設定温度は40℃前後、浸かる時間は10~20分程度が良いとされており、適度に水分補給をしながらゆっくり浸かることをお勧めします。また、摂取したマグネシウムは日々汗や尿として排出されてしまうため、一定期間継続して使用するとより効果的です。
就寝の1~2時間前に入浴することで深部体温が下がっていくタイミングでスムーズに入眠でき、睡眠の質向上も期待できます。ただしエプソムソルトの血行促進効果で酔いがまわりやすくなるため、入浴前の過度な飲酒は避けましょう。

エプソムソルトの効果の感じ方は人によって異なりますが、お湯に混ぜるだけで浴槽を傷める心配もないので取り入れやすい方法のひとつとしてご紹介しました。健康で心豊かな毎日を送れるよう、自分に合ったバスタイムの過ごし方を見直してみると良いかも知れません。
お風呂に関する豆知識は過去にも掲載していますので、ぜひ合わせてご参照ください。
・お風呂に関する語源あれこれ
・よい風呂の日
・ヒートショックに注意!