日本管材センター株式会社

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No.111

ディスポーザーってどんなもの?

管工機材を中心に扱う専門商社である日本管材センター株式会社では、毎月建設設備業界に関する豆知識を紹介しています。

キッチンの設備として導入が増えている「ディスポーザー」。最近では、新しく家を買ったり借りたりする際の条件として「ディスポーザーが設置されていること」をあげる人も多いようです。
ただ「ディスポーザー」という名前は聞いたことがあっても、どのような設備か詳しくご存じない方も多いのではないでしょうか。
今回はディスポーザーの基本情報と合わせてメリット・デメリットなどをご紹介します。

●そもそもディスポーザーとは?

ディスポーザーとは、キッチンのシンクの排水口下に設置し、生ごみを粉砕して処理する設備です。
多くの場合はシンクの排水口に直接つながった形で設置されます。水を流しながら生ごみをディスポーザーに投入し、蓋をしてからスイッチを押すと、内蔵されたカッターもしくはハンマーで生ごみが細かく砕かれます。



●ディスポーザーの処理方法

ディスポーザーの処理方法は大きく分けて3タイプあります。

◆生物処理タイプ
ディスポーザーで粉砕した生ごみを、ディスポーザー専用処理槽の中で微生物の力を使って分解・浄化してから下水道へ放流します。環境への影響が少なくエコな処理方法として人気があります。
導入の際は、敷地内に専用処理槽を設置するために大がかりな工事が必要です。後付けは難しいので、マンションを新しく建てる際にあらかじめ導入されるパターンが増えています。

◆機械処理タイプ
ディスポーザーと合わせて生ごみを処理する機器を設置し、ディスポーザーで粉砕した生ごみを固液分離します。液体はそのまま下水道へ放流し、個体の生ごみは熱などで乾燥させてから定期的に使用者が処理します。乾燥させた生ごみは可燃ごみとして捨てるのが一般的ですが、土などに混ぜて家庭菜園の肥料として再利用することもできます。
後付けも可能ですが、シンク下に生ごみ処理機を設置するため、収納スペースが狭くなる点がデメリットです。

◆単体タイプ
破砕した生ごみを直接下水道に流す単体タイプもあります。しかし、細かく砕いているとはいえ生ごみを直接流すと排水管や下水道管が詰まったり、下水処理場への負荷がかかったりするなど環境への悪影響が懸念されるため、現在日本のほとんどの自治体で設置は認められていません。

●ディスポーザーに投入できないものは?

ディスポーザーには何を入れてもいいわけではありません。
誤って入れてしまうと詰まりや故障の原因となるものもあるため注意しましょう。


◆入れていいもの
野菜くず、果物くず、魚肉、小骨、肉類、麺類、パン、ご飯など。
サイズが大きすぎると処理しきれない場合もあるため、細かくしてからディスポーザーに入れましょう。

◆入れてはいけないもの
・固いもの(カニの殻、貝殻、くるみや梅干しの種、肉や魚の大きな骨など)
・繊維質が多いもの(タケノコの皮、トウモロコシの皮や芯、パイナップルの芯など)
・油(天ぷら油、牛脂など)
・食品以外のもの(金属、ガラス、陶器類、プラスチック、割り箸、爪楊枝、タバコの吸い殻など)

※上記はあくまで一例でありメーカーや機種によって異なりますので、ご使用の際は取扱説明書を確認してください。

●ディスポーザーのメリット・デメリットは?

便利に思えるディスポーザーにもメリットだけでなくデメリットもあります。

◆メリット
・ごみの処理が楽になる
家庭ごみのうち、およそ3~4割を生ごみが占めると言われています。また、生ごみは水分を多く含むため、紙ごみなどと比べて重くなる傾向があります。生ごみをディスポーザーで処理すれば、家庭ごみの量が減るだけでなく重量も軽くなるため、ゴミ出しが楽になります。
・悪臭や害虫の発生を抑制し、衛生的に保てる
ディスポーザーがあると都度生ごみを処理することができるため、三角コーナーが不要になります。三角コーナーに生ごみを放置することで起こりやすくなる排水口のぬめりや悪臭、コバエなどの害虫の発生を防ぎ、キッチンを清潔で衛生的な状態に保てます。
・環境に優しい
生ごみは水分を多く含むため、燃やすと焼却炉の温度が下がります。焼却に時間がかかりたくさんのエネルギーを必要とするうえ、長く燃やすとその分CO2の排出量も増えてしまいます。ディスポーザーを使用することで生ごみが減少すれば、焼却による環境への影響が減少されます。


◆デメリット
・初期費用・ランニングコストがかかる
初期費用として、ディスポーザーの購入代、設置費がかかります。新築マンションや賃貸物件などで初めからディスポーザーが設置されているケースは、浄化槽の定期メンテナンスや点検費用などの維持費が管理費に上乗せされている場合が多くなります。
また、ディスポーザーの稼働には電気と水を使うため、電気代と水道代も増加します。
・作動時に大きな音がする
ディスポーザーはカッターやハンマーで生ごみを粉砕するため、ミキサーのような作動音や振動が発生します。最近は静音設計の機種も増えていますが、近隣の方や家庭内での騒音トラブルを防ぐためにも、早朝や深夜の使用を避けるなどの注意が必要です。


ディスポーザーは環境負荷軽減の観点から、今後日本での普及率が上がっていくと想定されています。
導入を検討する際は、使用時の注意やメリット・デメリットをしっかりと把握しておきましょう。
※ディスポーザーを後付けする場合、マンションなら管理会社、戸建てなら自治体に設置の可否を確認する必要があります。