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雷の発生メカニズムと取るべき行動
管工機材を中心に扱う専門商社である日本管材センター株式会社では、毎月建設設備業界に関する豆知識を紹介しています。
日本において、雷の発生頻度が最も高いのは8月だと言われています。
「雷が多い年は豊作になる」という言い伝えがある一方で、雷が落ちると停電になったり火事が発生したり、時には命に関わる事態になってしまいます。
ではそもそも雷はどのようにして発生するのでしょうか、また、雷が発生したらどのような行動を取ったらよいのでしょうか。

雷の発生メカニズム
1.地上の湿った空気が上空に昇り、雲が発生する
太陽の日射しによって海や川、地表から水分が蒸発し、水蒸気として上空に昇っていきます。特に暑い時期は沢山の水蒸気が発生するので強い上昇気流が起こります。
2.雲の中で氷の粒が発生する
地上より温度の低い上空では、上昇気流によって昇ってきた水蒸気が冷やされ、氷や水の粒となり、これが積乱雲のもとになります。雲がさらに上昇すると温度も下がっていくので雲の中の氷の粒も大きくなっていきます。しかし大きくなった粒は上昇気流よりも重力の力を受けるようになり、浮くことができず下降し始めます。
3.氷の粒がぶつかることで静電気が発生する
下降する氷の粒同士がこすれ合うことで静電気が発生します。雲の中に静電気がたまるとプラスとマイナスの電気が発生し、そのバランスを保つためにプラスの電気は雲の上方へ、マイナスの電気は雲の下方へと移動します。
4.雷が落ちる
雲の中にためておける電気の量が限界に達した時、マイナスの電気が地上に向かって放電します。これが雷です。

雷の光と音で落雷地点までの距離が分かる!
落雷の際には光とともに、ゴロゴロという音も生じます。
光と音は空気中を進む速度が異なり、光は1秒に30万km、音は1秒に340m進むと言われています。よって光ってからすぐに音が聞こえた場合は落雷地点が近く、光ってから10秒後に音が聞こえた場合は約3400m離れていることになります。
落雷地点までの距離(m)=340(m/秒)×光ってから音が聞こえるまでの時間(秒)
雷が発生したら取るべき行動
雷は高い場所に落ちやすい性質があります。その性質を利用したものが避雷針です。避雷針は雷による電流を地面に逃がすためのもので、日本では20mを超える建物には避雷針を設置することが法律で定められています。
基本的に鉄筋コンクリートの建物、木造建築の建物の中は安全です。近くに建物が無い場合は自動車、バス、列車の内部も比較的安全な空間と言えるでしょう。雷に遭遇した場合はそういった安全な場所に避難するようにしましょう。
グラウンドやゴルフ場、砂浜といった開けた場所や山頂などの高い場所にいる場合は人に落雷しやすくなるので迅速な避難が必要です。

雷は大きなエネルギーを持った自然現象です。発生メカニズムや落雷しやすい場所を知っておき、いざという時は身を守る行動ができるようにしておきましょう。