日本管材センター株式会社

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豆知識

No.103

節約&エコな暑さ対策
グリーンカーテンに注目

管工機材を中心に扱う専門商社である日本管材センター株式会社では、毎月建設設備業界に関する豆知識を紹介しています。

強い日差しが降り注ぎ、年々気温が上がっている日本の夏。
家のベランダやビルの外壁を植物で覆う自然のカーテン「グリーンカーテン」は、猛暑日が続く夏を少しでも快適に過ごすためにできる工夫のひとつです。

グリーンカーテンの役割


「緑のカーテン」「エコカーテン」とも呼ばれているグリーンカーテン。
主につる性の植物(アサガオ、ツタ、クレマチス、ゴーヤーなど)を窓の近くに設置した支柱やネットに這わせることで、茂った葉が日差しを遮り室内温度の上昇を抑え、葉から蒸発した水分によって周囲の空気を冷やす蒸散作用でエアコンの消費電力・電気代の節約につながります。また、目隠しとしての役割も果たします。
ゴーヤーやきゅうりなどの野菜をグリーンカーテンにすれば、収穫して食べる楽しみがある家庭菜園として有効利用もできます。



グリーンカーテンの実用例


日本国内の様々な場所で、環境保護と景観美化の観点から外壁にグリーンカーテンを施している施設が多く存在しています。

・港区役所本庁舎(東京都)
港区がグリーンカーテンの普及啓発のために取り組んでいる『緑のカーテンプロジェクト』の一環として、ガラス張りの区役所本庁舎正面につる性の植物を這わせて直射日光を遮っています。
港区内の保育園や小中学校でもこのプロジェクトによるグリーンカーテンが設置され、区民へ苗の配布もおこなわれています。(※詳しくは港区ホームページをご確認ください)

・倉敷アイビースクエア(岡山県)
1889年、江戸幕府の代官所跡に建設された倉敷紡績創業の旧工場を再開発した複合文化施設、倉敷アイビースクエア。イギリス様式で積まれた赤煉瓦の壁をその名称にも冠しているアイビー(=ツタ)が覆い、レトロで美しい景観を楽しむことができます。

・甲子園球場(兵庫県)
高校野球の聖地である甲子園球場は、1924年の設立時に植栽された緑のツタで覆われています。2006年のリニューアル工事で一度伐採されましたが、全国の高校野球連盟加盟校に配布されたツタの種子から育った苗を再植樹し、脈々と受け継がれているのだそうです。



グリーンカーテンを取り入れる際の注意点


家庭で本物の植物を植える場合、種類によっては虫が多く発生したり自宅の敷地を越えて伸び過ぎてしまうことがあります。近隣への迷惑にならないよう、防虫対策やこまめな剪定などの対策を充分におこないましょう。ベランダに設置する際はエアコンの室外機やドレンホースにグリーンカーテンの植物が絡まったり吹き出し口を塞いでしまうと故障の原因になるため、注意する必要があります。
もし不安な場合は、効果は遮光と目隠しに限定されますが、再現度が高く丈夫なポリエチレンや樹脂でできた「フェイクグリーンカーテン」をホームセンターなどで購入して設置してみるのもいいかも知れません。



快適でエコな暮らしを目指して


日本では昔から夏の暑さを和らげる工夫として簾(すだれ)や葦簀(よしず)、打ち水といったものがあります。グリーンカーテンはこれらの機能を兼ね備えつつ、植物の力で温暖化の抑制や消費電力の削減、草花の成長を楽しむという様々な側面で私たちの暮らしを豊かに彩ってくれます。本格的な夏を迎える前に、ぜひ参考にしてみてください。