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太陽光発電について知ろう!
管工機材を中心に扱う専門商社である日本管材センター株式会社では、毎月建設設備業界に関する豆知識を紹介しています。
東京都では、2025年4月から新築の戸建て住宅などへの太陽光パネルの設置が義務化されました。
(※一部屋根の条件等により、設置しない建物もあります。)
これは都が掲げている「2030年までに温室効果ガスの排出量を半減させる」という目標に向けての取り組みの1つです。近年、脱炭素や災害対策などの一環として太陽光発電を導入する企業も増えています。
そこで今回は「太陽光発電」に焦点を当てた豆知識をご紹介いたします!

太陽光発電の特徴
・枯渇しないエネルギー
太陽光は地球資源の一部であり、自然界に常に存在するエネルギーなので枯渇する心配がありません。太陽光の他には、風力や水力、地熱といった枯渇しないエネルギーを使った発電方法があります。一方で石油や石炭、天然ガスなどの化石エネルギーは有限なので過剰に使用すると無くなってしまいます。
・環境に優しい
石油や天然ガスなどを燃やして発電する火力発電では発電時に二酸化炭素などの温室効果ガスや窒素酸化物などといった大気汚染物質が発生しますが、太陽光発電ではそのような物質は発生しません。そのため、地球環境保護、脱炭素に貢献できます。
・非常時に使用できる
自然災害などの非常時、停電が起こっても自立運転機能を持った太陽光発電システムなら、電気を使うことができます。
・天候に左右されやすい
太陽光発電は、設置された土地の気候や天気、季節の日照量によって発電量に差が出てしまいます。屋根の方角や角度によっても発電量は変化するので導入を検討されている方はシミュレーションしてみると良いでしょう。
太陽光発電のしくみ
太陽光発電は、「光エネルギー」を直接「電気エネルギー」に変換する太陽電池を利用した発電方式です。
ソーラーパネルにあるひとつひとつの太陽電池は、「n型半導体」と「p型半導体」という2種類の半導体をはり合わせて作られており、ソーラーパネルに太陽光が当たると、太陽電池のn型半導体はマイナスの電気を帯び、p型半導体はプラスの電気を帯びることで乾電池と同じ状態になります。そして、2つの半導体を導線で結ぶと、マイナスからプラスのほうに電気が流れるのです。この電子の流れを利用して電気を取り出すのが太陽光発電の仕組みであり、光エネルギーが当たり続ければ電気は発生し続けます。

kanzaiの太陽光発電
TECH LAB常総の事務所の上には太陽光パネルが設置されており、発電した電気は全て事務所や工場で使用しています。
TECH LAB常総は、サステナブル建築を目指して、自然、地域、生態系に配慮し、耐久性に優れた建築物を構築することに貢献します。
今後もクリーンエネルギーの利用拡大から目が離せません!