日本管材センター株式会社

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No.96

11月9日は換気の日
全熱交換器をご紹介します!

管工機材を中心に扱う専門商社である日本管材センター株式会社では、毎月建設設備業界に関する豆知識を紹介しています。

11月9日は「いい(11)くう(9)き」(いい空気)と読む語呂合わせから換気の日とされています。換気とは室内と室外の空気を入れ替え・循環させることで、コロナ禍では特にその必要性が叫ばれてきました。
一方で夏場や冬場の換気は、空調によって適温になった部屋に熱い空気や冷たい空気が入ってきてしまう為、換気を億劫に感じている方もいるのではないかと思います。
そこで今回は、温度変化を抑えながら換気ができる「全熱交換器」をご紹介いたします。



■全熱交換器とは

全熱交換器とは換気設備の1つで、主な働きは家庭でもよく目にする換気扇と同じです。 一般的な換気扇は空気の入れ替え、いわゆる換気を行うだけですが、全熱交換器は換気をしながら空調機能を補助し、室温を保つことができます。
よって夏場や冬場にエアコンなどと併用する際は、空調機器の負荷を削減できるので省エネにも繋がります。



■全熱交換器の仕組み

では、全熱交換器はどのように室温を保ちながら換気を行っているのでしょうか。
全熱交換器は換気をしながら、空気の「熱」を交換しています。室内の空気が室外に排気されるときに「熱」のみが回収されます。そして室外から室内へ新鮮な空気を給気するとき、回収してある「熱」をその空気に移し替える、という仕組みです。「熱」を逃がさないようにしながら、空気本体のみを入れ替えているので冷暖房のエネルギーを無駄にしないのです。




全熱交換器の中の様子(冬の場合)



■全熱交換器のメリット・デメリット

□メリット
・室温を保ちながら換気ができる(空調費削減につながる)
・窓を閉めたまま24時間換気ができる
・フィルターが付いているので汚染物質を取り除くことができる
・窓を開ける自然換気よりも安定して換気ができる


□デメリット
・導入コストがかかる
・常にファンが回っている状態なので電気代がかかる
・点検、フィルターの掃除などメンテナンスが必須




全熱交換器にもメリット、デメリットがあるので、トータルコストや導入した場合の効果を正しく理解し検討することが重要です。
自分に合った方法で快適な空間づくりを目指していきましょう!