日本管材センター株式会社

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豆知識

No.88

黄砂ってなに?
春は黄砂現象に注意です!

管工機材を中心に扱う専門商社である日本管材センター株式会社では、毎月建設設備業界に関する豆知識を紹介しています。



寒い冬が終わり、そろそろ春がやってきます。春は気温の上昇と共に過ごしやすくなる一方で、黄砂現象が1番起こりやすい季節でもあります。黄砂によって視界が悪くなったり洗濯物が汚れてしまったり、アレルギー症状が出る方もいるかもしれません。
そこで今回は「黄砂」に関する豆知識をご紹介いたします!

黄砂ってなに?

黄砂とは、乾燥した地域で発生した土壌・鉱物粒子のことで、日本に飛来する黄砂は東アジア内陸部のタクラマカン砂漠やゴビ砂漠、黄土高原などで巻き上げられたものです。それらが偏西風に乗り日本まで飛来し、大気中に浮遊・降下することによってもたらされる影響を黄砂現象と言います。

黄砂がもたらす被害

黄砂が飛来すると視界が悪くなる、車や洗濯物に付着するなどといった被害の他に、黄砂によるアレルギー症状を発症する方が増えてきます。症状はのどの痛み、くしゃみ、鼻水など花粉症の症状と似ています。花粉症なのか黄砂によるアレルギー症状なのかを確認するには医療機関で診断してもらう必要があります。また、気管に入ると鼻炎や結膜炎の症状が悪化したり、乾燥した皮膚に付着するとアトピーの症状が悪化したりしてしまう可能性もあるので注意が必要です。





黄砂を防ぐ工夫

黄砂は、花粉と同じく大気中に漂う粒子なのでマスクや眼鏡を着用したり空気清浄機を置いたり外に洗濯物を干さないといった工夫が効果的です。また、こまめな手洗い・うがいも有効で、できるだけ室内や体内に黄砂を入れないようにすることが重要です。 以前の豆知識で空気清浄機の効果的な置き方についてご紹介しています。
「空気清浄機の清浄効果を高めよう!」







黄砂現象が起こる原因

黄砂現象の発生頻度は年々増加傾向にあり、原因は中国西北部の砂漠化・乾燥化の進行だと言われています。森林や草原が減り、露出する土壌が増加したことによって黄砂現象も増えているのです。しかし、黄砂現象は一概に悪とは言い切れません。黄砂は、海洋に降ることで海にミネラルを供給したり植物プランクトンの栄養になったり、ハワイなどの太平洋の島々に降ることで流出した表層土壌を供給したりといった役割を果たしています。 このことは約7,000万年前から発生していたことが堆積物などによる研究から分かっており、なくてはならない地球の自然活動のひとつなのです。





黄砂について正しく理解し、自分に合った対策を見つけていきましょう。