日本管材センター株式会社

お知らせ・関連情報

豆知識

No.86

静電気は予防できる!
静電気に関する豆知識

管工機材を中心に扱う専門商社である日本管材センター株式会社では、毎月建設設備業界に関する豆知識を紹介しています。




冬になると多発するのが静電気トラブル。
セーターを脱ぐ時にパチパチしたり、ドアノブに触れたときにバチッと痛みを感じたり、 皆さん静電気に悩まされた経験があるのではないでしょうか。
そこで今回は静電気が発生する仕組みと、その予防方法をご紹介いたします!

静電気が発生する仕組み

私たち人間を含めて、地球上に存在するモノは全て電気を持っています。
電気には「プラス」と「マイナス」の2種類があり、通常はそれぞれ同じ数を持っているので釣り合いが取れている状態です。
プラスでもマイナスでもないので電気を帯びていない状態と言えます。
しかし、モノとモノが擦れて電気の「衝突」が起こると、マイナスの電気は簡単に移動してしまい、プラスとマイナスのバランスが崩れてしまいます。一方にプラスの電気が多くなり、もう一方にマイナスの電気が多くなるのです。
この、バランスが崩れた電気の状態を静電気と言います。 静電気を帯びた状態だと電気的なバランスが悪いため、立て直そうとする力が働きます。プラスの電気を多く持つモノと、マイナスの電気を多く持つモノが近づいたとき、バランスを取り戻そうとしてマイナスの電気が移動します。この動きを放電と言い、この時電流が流れます。
つまり、いわゆる「静電気」とは、「静電気によって生じた放電」のことなのです。





静電気の予防方法

静電気は簡単な工夫で予防することができます!

① 部屋を加湿する
湿度が高ければ、静電気の状態になっても空気中に含まれる水分によって自然に放電されていきます。
乾燥する冬に静電気トラブルが多くなるのはこのためです。
洗濯物を室内に干す、加湿器を使うなどして湿度を保つことで静電気を予防できます。

② 金属に触れる前に放電しておく
コンクリートの壁や木製のドアに触れることで体に溜まった静電気を放電することができます。
金属に比べて放電のスピードが遅い為、痛みを伴うことはありません。
ただし、ガラスやプラスチックなど電気を通さないものを触っても意味がないので注意しましょう。

③ 柔軟剤や帯電防止スプレーを使う
柔軟剤は繊維の滑りを良くするため、繊維同士の摩擦が減り静電気防止に繋がります。
また、柔軟剤や帯電防止スプレーに含まれる界面活性剤には周囲の水分を取り込む働きがあるため、静電気が逃げやすくなります。

静電気というと、少し痛みがあるだけで大きな事故に繋がるイメージはありませんが、ガソリンスタンドなどの可燃ガスが発生する場所や、粉塵が発生するような工場で静電気による放電が起きた場合はその火花が原因で火災や爆発事故が起こってしまう可能性があります。
しっかり静電気予防をして快適に、そして安全に冬を乗り越えましょう。