日本管材センター株式会社

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豆知識

No.92

脱水症に注意!
簡単にできるセルフチェック

管工機材を中心に扱う専門商社である日本管材センター株式会社では、毎月建設設備業界に関する豆知識を紹介しています。

気温が高くなり、熱中症対策が必要な季節になってきました。
熱中症を引き起こす要因の一つが「脱水症」です。
水分をきちんと取っているつもりでも、脱水症になる可能性はあります。
簡単にできるセルフチェックを行い、自分の体調を見極め、熱中症につながる脱水症を予防しましょう。




体内の水分量

正常時の体内の水分量は、乳幼児が体重の約70%、成人で約60%、高齢者は約50%程度だと言われています。
60㎏の成人を例に挙げると、毎日約2,500 mLの水分の出し入れをして、体内の水分量の均衡を保っています。
【摂取する水分】
食事:約1,000mL
飲水:約1,200mL
代謝水(※体内で栄養素がエネルギーになるときに生成される水):約300mL

【排出される水分】
尿・便:約1,500mL
汗・皮膚からの蒸発:約600 mL
呼吸:約400 mL
ただ、夏場は食欲が落ちて食事から摂取するはずの水分量が減る、汗を大量にかき排出される水分が増える、など体内の水分量が減り、脱水症を起こしやすくなるため注意が必要です。


脱水症のセルフチェック

脱水症を生じた場合、自覚症状はなくてもわかりやすいサインが身体にあらわれます。セルフチェックの方法をいくつかご紹介いたします。

【爪の先を押す】
手の親指の爪を逆の指でつまみます。つまんだ指を離した時、白くなった爪の色がピンク色に戻るのに3秒以上かかれば、脱水症を起こしている可能性があります。




【尿の色を見る】
尿の色は脱水症を判定するのにわかりやすいチェックポイントです。水分量が正常な場合、尿の色は薄い黄色です。しかし、水分量が不足するにつれて尿の黄色味は濃くなっていき、オレンジ色から茶褐色へと見た目が変化します。

「厚生労働省HP 尿の色で脱水症状チェック」の図を参考に、尿の色が濃くなっていないかの確認を行いましょう。




【皮膚をつまむ】
手の甲の皮膚をつまみます。つまんだ手を離したあと元の形に戻るまで3秒以上かかれば、脱水症を起こしている可能性があります。




【握手をする】
誰かと握手をしてみましょう。手が冷たいと言われた場合は注意が必要です。一般的に脱水症になると手や足先に血液が届かなくなって冷たくなると言われています。




【舌を見る】
舌を見て乾いていたら脱水症の疑いがあります。脱水症になると口中の唾液が減少し、舌の表面が乾燥します。




このように、脱水症のセルフチェックは簡単に行えるものが多いです。
セルフチェックの結果はあくまで目安ではありますが、脱水症の症状が見られた場合には意識的に水分を取るなどして、脱水症を防いでいきましょう。