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身近な梱包材、段ボールのひみつ
管工機材を中心に扱う専門商社である日本管材センター株式会社では、毎月建設設備業界に関する豆知識を紹介しています。
普段の生活にはもちろん、建設現場でも資材の梱包・運搬に利用されている段ボール。厚みやサイズの種類も多くあり、用途によって使い分けができる便利な梱包材です。みなさんは使い終わった段ボールを、ゴミと一緒に捨てていませんか…?今回の豆知識では、段ボールの構造や、災害時に役立つ便利な使い方など、私たちの身近な存在である「段ボール」について詳しくご紹介します。
■段ボールの構造
段ボールの断面をよく見てみると、波形の層と複数枚の紙が張り合わさっているのがわかります。層状になっている平らな紙の部分を「ライナー」、真ん中の波形部分は「フルート」と呼ばれています。
このフルート部分は「トラス構造(Truss)」になっていて、これが段ボールの強さの秘密となっています。トラス構造とは、波形の三角形を一つの単位として組み合わせた構造のことです。安定性を保つことができるため建築物などにも用いられていて、東京スカイツリーや東京タワー、鉄道の鉄橋などにも採用されています。
大きな建物と同じ仕組みが、段ボールにも使われているのですね。
■防災時にも大活躍!
梱包資材のイメージが強い段ボールですが、実は汎用性が高く防災グッズとして有能なアイテムの1つです。災害時における段ボールの活用術をいくつかご紹介します。
① 簡易ベッド
2021年東京オリンピックの選手村に導入され話題になりました。段ボールは軽くて運びやすく、短時間で大量に設置することができるので、災害時の避難所などによく用いられています。低コストなうえに、使わない時はコンパクトにたためるので、保管スペースも削減できます。ベッドだけでなく、開けば「床」に、組み立てれば「椅子」にもなる万能アイテムです。
② 簡易トイレ
被災時にもっとも大きなストレスになるのがトイレ問題です。災害によって上下水道のライフラインが滞ると、トイレが使用できなくなる可能性があります。そこで活躍するのが段ボールトイレです。人が座れるくらいの固めの段ボールと大小のビニール袋、ガムテープがあれば、簡易トイレを作ることができます。いざという時のために、詳しい作り方や細かい材料について調べておくといいですね。
③ 貯水タンク
被災時の断水で給水場から水を運ぶとき、バケツだと運べる量に限界がありますよね。段ボールとビニール袋を使えば、たくさんの水を一気に運ぶことができます。ビニールの口を閉じればタンクの代わりになり、ビニールの端を箱から出して穴をあければ蛇口のように使用することもできます。
④ 目隠し、パーテーション
避難所などでは人が密集しているので、プライベートな空間がなくなり人目も気になります。段ボールを広げて立てておけば、パーテーションとして使うこともできます。
■段ボールはリサイクルの優等生!
使い終わった段ボールを、ゴミと一緒に捨てていませんか…?実は段ボールはリサイクルの優等生!使い終わったあとは回収され、再び新しい段ボールに生まれ変わることができる、ほぼ100%リサイクル可能な包装材です。さらに日本の段ボール回収率は95%となっています。
しかし「混ぜればゴミ、分ければ資源」といわれるように、しっかり「分別」することが大切です。止め金などの金属、プラスチック、 食品などの付着物は、紙の原料にはなりません。製紙工程でトラブルの原因になるため、異物はあらかじめ取り除き、回収しやすいように折り畳んで、行政や地域コミュニティを通した回収ルートに出してください。小さな工夫から、限りある資源を大切にしていきましょう。
日本管材センター株式会社では、当社が納入した段ボール資材に関して、回収・選別し、再び資源として利用するリサイクル活動を行っています。詳しくはこちらからご覧ください。