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実践していますか?
未来のためのSDGs
管工機材を中心に扱う専門商社である日本管材センター株式会社では、毎月建設設備業界に関する豆知識を紹介しています。
2030年を達成期限として定められているSDGs。
2016年から取り組みが進められ、期限である2030年までの折り返し時期を過ぎました。
名前は浸透してきている印象がありますが、生活の中で意識的に実践できている方は少ないのではないでしょうか。
そこで今回は建設業界での事例を踏まえながら、すぐに実践できる身近なSDGsの具体例をご紹介します。
SDGsってなに?
SDGsとは、「Sustainable Development Goals」の略称です。
持続可能な世界で誰一人取り残さない未来を実現するための「17の目標」と「169のターゲット(具体目標)」で構成されています。
SDGs実践例 ①「木を使う、育てる」の循環を意識する
「木を使わないことが森林を守ること」だと思ってしまいがちですが、実は森林を元気に保つためには木を使うことが重要です。
以前は木で作られていた商品の多くが、現在は石油由来のプラスチック製に取って代わられています。石油や石炭が限りある化石燃料であるのに対し、木は持続的に使用できる資源です。ベッドや椅子などの家具を買う際に木製を選んでみたり、木製のフォークやスプーンを使ってみたりするなど、生活に木を取り入れてみてはいかがですか?
建築業界でもカーボンニュートラルの観点から木造建築が注目されています。
詳しくは
建設業界とカーボンニュートラルをご覧ください。
SDGsの実践例 ②節水を心がける
日本では蛇口をひねれば安全な水が出てくるのが当たり前ですが、世界には約20億人もの人が安全な飲み水を使えずにいます。水は無限ではなく有限の資源であることを忘れてはいけません。蛇口をこまめに開閉したり、シャワーの時間を短くしたり、水洗トイレを流す際は「大」と「小」を使い分けるなどの取り組みができます。水は私たちの日常で使う機会が多いからこそ、節水できるタイミングも多くあります。水道水や雨水を再利用した「中水」を利用することで節水を可能にしている建物も多くあります。
中水に関しては
再利用される水“中水”で詳しくご紹介しています。
SDGsの実践例 ③移動手段を変えてみる
自動車での移動が多い場合、自動車買い替えのタイミングで環境配慮型の車を候補に入れてみてはいかがでしょうか?もしくは公共交通機関を利用する頻度を増やすと温室効果ガスの排出を大幅に減らすことができます。また、自転車や徒歩で移動すれば環境保全にも、自分の健康にもつながり一石二鳥です。
直接行く必要がない場合、オンラインで会うのも選択肢のひとつです。
当社では配送の際のアイドリングストップ徹底など、エコドライブ運動を実施しています。また、現場への一括配送や独自の配車システムを構築し、
環境に配慮した配送を心がけています。
上記では環境に関する取り組み例を紹介しましたが、SDGsは「誰一人取り残さない」を使命としているので身近にある不平等に向き合い、声を上げるのも大切な取り組みのひとつです。困っている人がいたら声をかけたり、地域のコミュニティに参加してみたり、人とのつながりを大切にするのも重要なアクションになります。
ぜひ、毎日の生活の中にSDGsを意識した行動を取り入れてみてはいかがでしょうか。