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エアコンを上手に使って節電しよう!
管工機材を中心に扱う専門商社である日本管材センター株式会社では、毎月建設設備業界に関する豆知識を紹介しています。
毎日うだるような暑さが続いています。体調管理のためにエアコンは欠かせませんが、昨今のエネルギー代高騰により電気代も気になるところです。そこで今回は冷房使用時の節電方法をご紹介します。
■エアコン使用の前に注意!
①フィルターをチェック!
まずはエアコンのフィルターが詰まっていないか確認しましょう。フィルターにホコリなどが溜まっていると空気の取り込みがうまくいきません。たくさんの空気を取り込もうとして余計な電力を使うため、エアコンの運転効率が低下し、必要以上に電気を消費する状態に陥ります。フィルターをきれいにすると、冷房時で消費電力をおよそ4%削減できると言われています。
※フィルターのお手入れ方法については2022年5月の豆知識「そろそろ冷房シーズン!その前にエアコンのお手入れを!」をご確認ください。
②まずは換気しよう!
家に入った時に、むわっとした熱気を感じる時は、外気温よりも室温が高くなっています。すぐにエアコンをつけるのではなく、まずは換気をしましょう。部屋にたまった熱気を外に逃がしてからエアコンをつけることで、効率的に部屋を冷やすことができます。
■リモコンを上手に使おう!
①風量は自動がおすすめ!
電気代節約のためにあえて弱風や微風を選ぶ人もいるかと思いますが、冷房時の風量設定は「自動」がおすすめです。エアコンは、暑い部屋を冷やす運転をする際に、多くの電気を使います。弱風や微風だと室温を下げるまでに時間がかかり、かえって電気を多く消費します。自動設定にすると、始めは強風で冷やし、その後弱風や微風で設定温度に対して最も適切に運転するため、効率良く部屋を冷やせます。
②細かな電源の入切は逆効果!
エアコンは運転を開始し、部屋を冷やすときに、多くの電気を使います。設定温度まで冷やした後、その設定温度を維持しているときは、部屋を冷やす場合と比べて使用する電気は少なくなります。節電のために「部屋が涼しくなったからエアコンを止めて、暑くなったら再び電源を入れる」「短時間の外出でもエアコンを止める」といった使い方をすると、かえって多くの電気を消費してしまいます。
③温度ムラを解消!
冷たい空気は部屋の下の方へたまりやすくなっています。風向きを下方向にすると部屋の下部ばかり冷えてしまい、部屋の上部では温度が高いままという温度ムラができてしまいます。そうするとエアコンが部屋全体を冷やそうと必要以上に稼働し、余分に電気を使ってしまいます。温度ムラを抑えるためには、風向きを上方向、もしくは水平方向に調整し、冷たい空気が上から下に循環するようにしましょう。サーキュレーターを併用して室内の空気を拡散させるのも有効です。
※サーキュレーターの活用方法については2020年8月の豆知識「サーキュレーターとは?」をご確認ください。
■周辺環境を整えよう!
①室外機周りは物を置かない!
室外機は吹き出し口から熱を放出しています。吹き出し口の前に物を置いたりカバーで覆ったりしてしまうと、排気した熱を含んだ空気をすぐに吸い込んでしまい、冷房効率が下がってしまいます。
室外機の周りはスペースを空け、風の通り道を作りましょう。
②室外機を日差しから守ろう!
上記の通り、室外機は吹き出し口から熱を放出しています。夏場、室外機が直射日光や地面からの照り返しを受けると、周囲が高温になるため、熱を捨てる効率が低下してしまいます。できるだけ日陰に設置するか、すだれなどを使って日陰を作ってあげるといいでしょう。日陰を作るときには吹き出し口の周りをふさがないように、スペースを空けてください。
③熱の出入りを防ごう!
外出時は昼間でもカーテンを閉めましょう。太陽の熱が室内に入ってくることを遮るうえに、冷房の冷気が逃げることも防げます。カーテンが黒色などの濃い色の場合は、逆に太陽の熱を吸収して、室内が暑くなってしまう可能性があるので注意してください。
また、朝顔やヘチマ、ゴーヤなどツルのある植物で作った緑のカーテンを使うと、日差しをさえぎるだけでなく、葉から水が蒸発するときに気化熱をうばって涼しくしてくれます。
今回紹介した方法をうまく取り入れて、電気代を節約しつつ、体調も崩さないようにエアコンを活用していきましょう。