日本管材センター株式会社

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豆知識

No.73

見上げてみよう!タワークレーンの現場に迫る!

管工機材を中心に扱う専門商社である日本管材センター株式会社では、毎月建設設備業界に関する豆知識を紹介しています。



高層ビルや大型建築物を建てる際、荷物のつり上げや移動をするのに欠かせないのがタワークレーンです。今回の豆知識では、大きなビルの屋上よりもさらに高い場所で作業をする、タワークレーンの仕事についてご紹介します。

■タワークレーンの運転手

タワークレーン操縦士、タワークレーンオペレーターなどと呼ばれています。タワークレーンを操縦するには、国家資格である「クレーン運転士免許」が必要になり、吊り上げ荷重5トン以上を含めすべてのクレーンを操作することができます。また、クレーン作業と同時に玉掛け作業を行う場合は、「玉掛け技能講習」の資格が必要となります。玉掛け作業とは、揚重物をクレーンのフック(又は吊り治具)に吊り上げやすく、かつ荷崩れしないようワイヤーなどで結束するところから、外すところまでの一連の作業となっています。
この玉掛け作業で必ず実施されなければいけないのが、『3・3・3運動』です。

①玉掛け者は吊荷から3m離れた場所で、
② 吊荷を地面から30cm上げた箇所で一時停止、
③ 吊荷の静止状態を3秒間確認しましょう。 という内容になっています。

運転するクレーンの種類や作業内容によって必要な免許や講習も異なるので、複数の資格を持っている方もいます。荷物のつり上げや移動の際に、風で荷物が揺れたり落ちたりしないよう、細心の注意と高い技術力が必要とされる仕事なのですね。




■タワークレーン作業で欠かせない「持ち物」

タワークレーンの操縦席までは、自力ではしごを登っていく必要があります。大きいものでは、マスト(タワークレーンの支柱)の高さが100mを超えるものもあり、登るのに30分以上かかる場合もあります。トイレやお昼休憩で何度も降りたり登ったりすると、時間もかかり、体力的にもかなり大変ですよね。朝タワークレーンに登って、仕事が終わる夕方まで降りずに済むよう、「携帯トイレ」と「昼食」はタワークレーン操縦士の必需品となっています。最新の操縦室には、トイレや空調、電子レンジなどの便利な設備を整えていることもあるそうです。
それにしてもあの高さを毎日登るなんて、相当な体力と精神力が必要とされる仕事ですね!




■「ゴーヘイ!」「スラ―!」

タワークレーンを動かしているのは操縦士だけではありません。玉掛けをする人、地上から合図を出す人、全体を見て作業手順を決める責任者など、大きなタワークレーンを動かすのには10人以上の作業員が関わっています。そこで使われている合図が「ゴーヘイ」と「スラ―」です。「ゴーヘイ」とは「go ahead」の略で、吊り上げ、巻き上げ開始の合図となっています。「スラ―」は「slack away」(緩める)の略で、巻き下げ開始の合図となっています。これらの日本のクレーンに関する言葉は、「英国船舶用語」から発生したものが多いとされています。
タワークレーンを正確に安全に動かすには、現場でのコミュニケーションが大切になっているのですね。




■カラフルな機体には理由がある!

タワークレーンのシブ(腕)には、先端から黄赤と白の順に交互7等分に塗色をする決まりがあります。これは昼間障害標識と呼ばれるもので、昼間に航行する航空機の安全を確保するために定められているものです。一方タワークレーンのマスト(支柱)の色は、建設会社それぞれ異なる色を使用しています。どの会社がどんな色を使っているのか、注目してみるのも面白いですね。
また、夜になると「航空障害灯」と呼ばれる赤いライトがタワークレーンの頂上で点滅します。昼間障害標識と同様、高層物が航空機と接触しないように安全を確保するための灯りです。高層マンションやビルの屋上などでも見かけることができますね。




都内でもいたるところで再開発が進んでいて、大きなビルや建物が次々に建設されています。ビルの一番高いところで作業をしているタワークレーンをぜひ見上げてみてください。過去の豆知識2018年9月7日「タワークレーンの謎に迫る!」では、タワークレーンの組立や解体についても詳しくご紹介しています。ぜひご覧ください。