日本管材センター株式会社

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No.71

どんな人が利用しているの?バリアフリートイレについて知っておこう!

管工機材を中心に扱う専門商社である日本管材センター株式会社では、毎月建設設備業界に関する豆知識を紹介しています。



2021年に、「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準」が改正され、「多機能」「多目的」等のように、誰でも使えるような印象を与えない「バリアフリートイレ」の名称が一般化しました。商業施設や駅などで見かけるバリアフリートイレですが、高齢者や障害を持つ方のためのトイレなので、実際に利用したことのない方が多いのではないでしょうか。
今回の豆知識では、バリアフリートイレはどのような人が利用していて、どんな機能を備えているのかをご紹介します。

バリアフリートイレとは

高齢者や車いす利用者に加えて、内部障がい者、子供連れの方など様々な立場の人が、利用可能なトイレのことで、2000年「交通バリアフリー法」の施工により設置が拡大しました。個室内には十分なスペースが設けられていて、手すりなどに加えて、オストメイト対応の設備、おむつ替えシート、ベビーチェアなどが備わっています。
一方、機能の拡充により利用者が集中してしまったため、2021年「バリアフリートイレ」の名称の一般化に加えて、機能の分散配置が進められました。それぞれの利用者に合った機能がついたバリアフリートイレを、いくつかご紹介していきます。


■車いす用トイレ

車いすの方でも入りやすいように、幅が広い入口で、開閉がスムーズにできる戸が使用されています。内部は車いすが回転できるようにスペースが広く確保されていて、便座に移るときに使用する手すりなどが設置されています。洗浄ボタンや紙巻器は、届きやすい低い位置に設置されていて、他にも緊急用の呼び出しボタンなどが付いています。
私たちが普段見かけるのは、車いす用タイプのバリアフリートイレが多いですね。



■オストメイトトイレ

オストメイトとは、様々な病気や障害、事故などが原因でストーマ(人工肛門・人工ぼうこう)と呼ばれる便や尿の出口を、お腹に取り付けている方のことを指します。ストーマ部位には、排泄物を一時的に受けるストーマ装具(パウチ)を装着していて、パウチに溜まった汚物を処理するためにオストメイトトイレを利用します。外見では見分けがつかないため、内部障がい者と呼ばれることもあります。
オストメイト用の洋風便器は、便座が前広形状になっていることや、パウチ・しびん洗浄水栓と背もたれが一体化して取り付けられているなど、座ったままでもパウチ処理がしやすいように設計されています。一方、立った状態で処理をする汚物流浄台には、温水シャワーや水栓器具が付いていて、ストーマ部位や、腹囲などについた汚れを洗えるようになっています。



■親子トイレ

親子トイレとは、親子がトイレを一緒に利用できるように、大人用と幼児用便器の両方が設置されているトイレです。おむつ台やベビーチェアを併設している場合もあります。商業施設や遊園地、小児科クリニックなどファミリー層の利用が多い場所でよく見かけることができますね。
子供を数人連れている方やベビーカーを利用している方を想定しているので、トイレまでの通路幅も広く、通りやすいようになっています。壁紙には明るい色が使用されていて、楽しいデザインが描いてあるのも特徴です。親子トイレの近くには、授乳コーナーやキッズスペースが設けられていることが多いです。



このようにバリアフリートイレとは、様々な事情を持った人が利用するためのトイレとなっています。しかし、一般利用者がバリアフリートイレを使用していたため、本来の目的で使う人が待たされてしまうケースが相次いでいるようです。以前は「多機能トイレ」「多目的トイレ」とも呼ばれていましたが、誰でも使っていいという意味ではありません。一般トイレを利用できる人は、バリアフリートイレを使うことは控えましょう。