日本管材センター株式会社

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豆知識

No.59

建築・設備業界で活躍するロボット

管工機材を中心に扱う専門商社である日本管材センター株式会社では、毎月建設設備業界に関する豆知識を紹介しています。



職人さんの高齢化や人手不足が課題となっている建築・設備業界では、今まで人間が行ってきた作業を自動化・省人化する動きが広まっています。各ゼネコンがメーカーと手を組んで、様々な作業にロボットを導入しています。
今回は建築・設備業界において、どのようなロボットが活躍しているのか、簡単にご紹介していきます。

●可能性は無限大! 汎用性に富むドローン!

コントローラーによる遠隔操作やコンピュータによる自動制御が可能なドローンは、汎用性が高く様々なシーンで活躍しています。

◆写真撮影による施工管理・作業報告
着工時や竣工時、また進捗確認のために現場の状況を撮影する際に、ドローンの飛行性と撮影性能は非常に有効です。ドローンで撮影した画像は俯瞰的に施工の進捗状況を確認できるだけでなく、施主への作業報告として視覚的にわかりやすい情報を提供できます。

◆ビルなどの高所、足場が不安定な場所での点検作業
マンションや高層ビルの外壁診断等の人間が目視で行いづらい点検作業もドローンを使えば容易です。人員や作業時間を削減するコストメリットだけでなく、高所での人間の作業を減らして安全面を確保するという面でも、ドローンは役立っています。

◆資材の運搬補助
車が乗り入れられないような斜面・高所での工事で頭を悩ませる資材運搬についても、ドローンが活用されています。作業員自身、また資材の滑落・落下といった安全面のリスクを減らし、効率的に資材運搬を行えます。



●安定したスキルで大活躍! 施工ロボット

鉄骨柱・梁向けの耐火被覆の吹き付けや壁面塗装吹き付け、鉄骨柱の溶接など、一定レベルのスキルやコストのかかる指導等が必要な作業のほか、労働災害の減少、品質の均一化が求められる作業についても、ロボットの導入が進んでいます。
端部の作業や、難易度の高い作業など、ロボットには難しい箇所は従来通り人間が行うことで、職人さんが持つ技術を生かしつつ、省力・省人化に向けロボットと連携を取りながら効率化を目指しています。



●先生はロボット! プレゼン機能付き人型ロボット

現場に初めて入る人に現場のルールを説明する「新規入場者教育」。こちらに関しては、人型ロボットのプレゼン機能を使用し、事前に作成した新規入場者教育のスライドで、社員の代わりにロボットが説明をするという取り組みが行われています。新規入場者教育対象者が多数いる大型現場では、説明を人型ロボットに任せている間に、社員が提出書類のチェックを行うことで、業務の効率化につながります。また、ロボットは画一的な説明が可能なため、説明者による内容の差異がなくなる、新規入場者の多くが人型ロボットに興味を持つため、説明を集中して聞いてもらえる、などといった作業所の安全注意事項やルールを周知徹底する面でも貢献しています。

●夜の間にピカピカに! 自律走行型清掃ロボット

安全で快適な作業環境を確保するためには、各種工事の前後の清掃作業がかかせません。しかし、建設現場では施工に伴う粉塵や、釘やビス、木片などの散乱物も多いため、業務用掃除機を用いて作業員自身が清掃活動をする負荷は非常に大きく、作業者によって清掃状況のばらつきも見られました。
そこで、現在活躍しているのが自律走行型の清掃ロボットです。ロボットには自分の位置や周囲の状況を把握するセンサーが搭載されており、コーンなどで分離された立ち入り禁止エリアや作業員、作業車などの障害物を認識できるため、スイッチ一つで自動清掃が可能になります。人がいない夜間や、施工を行っていないエリアなどに適用することで、清掃作業の効率化が図れます。

今回ご紹介した以外にも、まだまだロボットの活用例はあります。今後もさらにロボット普及は進み、様々な場面で活躍していくことでしょう。
業界の人手不足解消の救世主となるロボットには、これからも要注目ですね。

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