日本管材センター株式会社

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No.54

安全で美味しい水

6月1日から6月7日は水道週間です。水道について理解と関心を高め、公衆衛生の向上と生活環境の改善を図ることを目的に、1959年に厚生労働省により制定されました。蛇口をひねればいつでも安心・安全な水が出てきますが、この水が私たちのもとにたどり着くまでにはたくさんの過程を経ています。

日本では蛇口から出た水をそのまま飲むこともできますが、それが出来るのは世界に15か国ほどしかありません。
普段何気なく飲んでいる水は、日本の高度な浄水技術が支えています。私達が飲んでいる水は、川の水や雨水・地下水等を浄水場で浄化して、各家庭に送られています。では、浄水場ではどのようにして「安全で美味しい水」をつくっているのでしょうか。

■浄水場の仕組み

①着水井
河川や湖沼、ダムなどの水源から取水設備を使って原水を取り入れ、その中に混じった土や砂利を沈めて取り除くために「沈砂池」という所に運びます。その後、原水は導水管を通って浄水場内の着水井に運ばれます。着水井では、原水の水位を安定させ、水量を調整します。

②沈殿池
着水井から沈殿池に運ばれた原水に、凝集剤(ポリ塩化アルミニウム)を注入します。この凝集剤には、原水に含まれる細かい土や石をくっつけて、大きな塊にする働きがあります。この大きな塊が沈殿池の底に沈むことで、原水が浄化されていきます。

③急速ろ過池
原水は、沈殿池を流れて急速ろ過池に運ばれます。急速ろ過池では、沈殿池で取り除くことができなかった微細な浮遊物を、砂と砂利の層を通して取り除いていきます。

④消毒設備
急速ろ過池を通った原水は、消毒設備に運ばれます。ここで原水に水道用次亜塩素酸ナトリウムを加えます。この作業で水を安心して飲める状態にします。

⑤配水池
消毒設備を通り、飲める状態になった水は、配水池に運ばれます。ここは水道水を貯蔵する倉庫のような役割があり、水の使用量に応じて水量を調節します。また貯水池は、地震などの災害が発生した際の飲み水を確保する場所にもなっています。

⑥ポンプ場
配水池から運ばれた水道水は、ポンプ場から送り出されます。地形によって、起伏のある地域には、ポンプで一定以上の水圧をかけて送ります。

   

■高度浄水処理

以前から存在する浄水処理だけでも安全性の高い水道水は供給できていましたが、季節や水源の状態によっては原水の消毒をかなりきつくする必要があり、カルキ臭さの残る水道水となってしまうこともありました。 そこで水の安全性だけでなく、水の美味しさまで追求するために「高度浄水処理」という処理方法が開発されました。
高度浄水処理では「オゾン」と「活性炭」が使用されます。最初にオゾン処理をすることで水道水の中に混じった有機物や臭い物質を分解し、次に活性炭を投入することで水中に残った微量な物質を取り除くことができます。
この処理方法を活用することにより、日本の水道水は安全性だけでなく、水の美味しさにまでこだわった品質の水が供給されています。

また、日本の水道水は水道法で水質に関する基準が定められています。基本項目が51項目あり、全ての基準を満たしていないと水道水として提供することは出来ません。
さらに水質管理目標設定の27項目を水質管理する上で留意すべき項目とする等、厳しくチェックされています。各自治体の水道局のHPでは各項目の結果が公開されています。
様々な過程を経て安全で美味しい水は私たちのもとへと届いています。この水道週間に、水道の大切さを改めて考えてみてはいかがですか?