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No.41

建築用語由来の言葉

人間の生活の基本である3要素を示す「衣・食・住」という言葉があるように、住居は人の生活には欠かせないものです。そのため、住居に関する建築用語から様々な言葉やことわざ、慣用句が生まれています。実は普段何気なく使っている言葉の中には、建築用語が語源のものがたくさんあるのです。それではいくつか紹介していきましょう。

【いの一番(いのいちばん)】

意味:一番目。最初に。真っ先に。

「いの一番」とは、家を建てるときに最初に柱を建てる位置のことを指します。柱の配置は「番付」という符号で決められていますが、横方向はい・ろ・は…で、縦方向は一・二・三…となっています。一番最初に建てられる柱が「い」の「一番」に該当することから、真っ先や一番目にという意味で使われるようになりました。

【たたき上げ】

意味:苦労を重ねて腕を磨き一人前になった人。

語源は土間部分を表す「三和土(たたき)」だと言われています。現在はコンクリートで仕上げられていますが、もともとは長崎の天川土、愛知県三河の三州土、京都深草の深草土といった「敲き土(たたきつち)」に石灰や水を加えて練り、塗って叩きかためて作られていました。この叩き方が生半可だと良い土間にならないことから、下積み時代の苦労を経て一人前になることを「たたきあげ」というようになりました。

【釘を刺す】

意味:あとで言い逃れや間違いなどが起きないように、あらかじめ念を押すこと。

昔の日本の木造建築は釘を使わず、材木にほぞ穴を開けて、別の材木をはめ込むやり方が一般的でした。しかし、いつしか念のために釘を打つようになり、念を押すという意味として使われ始めました。 ちなみにこの釘とは和釘のことで、断面が角ばって先端は剣先状になっており、木材に穴を開けてから和釘を刺しこんでいたため、釘を“打つ”ではなく“刺す”という表現が用いられているそうです。

【うだつが上がらない】

意味:世俗的な意味での出世が中々できない、金銭的に恵まれる状況にならない。 これにはいくつかの語源があるとされています。

1つは「卯建(うだつ)」で、隣り合った町家の間に防火壁の目的で作られた屋根の立ち上がり部分のことです。これは次第に装飾的な意味を持ち、裕福な人は競うように立派な卯建を上げていました。つまり「卯建が上がらない」=「お金に余裕がない人」という意味につながったと言われています。

もう1つは「梲(うだつ)」で、棟木を支えるために梁の上に建てる短い柱、すなわち建物を建てるうえで重要な木材のことです。つまり「梲を上げられない」=「家を建てられない貧しい人」を指し、現在の金銭的に恵まれていないという意味につながったと言われています。

いずれにせよ、建築用語から来ているということですね。

調べてみると、建築用語が由来の言葉はまだまだありそうです。 他にどんな言葉があるのか調べてみてはいかがでしょうか。