日本管材センター株式会社

お知らせ・関連情報

豆知識

No.32

暑さ対策の新定番「ミストシャワー」

近年、夏になると公園や駅前、商業施設の近くなどの人が集まる空間で、ミストが噴射されている光景をよく目にします。暑い夏にミストを見かけると視覚的にも涼しげで、ついつい吸い寄せられてしまいますね。

ミストシャワーとは?

ミストシャワーは2005年の「愛・地球博」で一般に公開されてから、ビルや公共施設などの屋内や屋外での冷却設備として広く利用され始めました。 2020年の東京オリンピック・パラリンピックの暑さ対策としても注目を集めており、会場周辺の駅や、バス停などにも導入が進められています。 屋内では5〜6℃、屋外では2〜3℃の冷却効果があると言われています。 ミストシャワーはミストの冷たさで体を冷やしてくれる、と思いがちですが、メインの効果は気化熱です。気化熱とは、液体が気体になる際に周囲から吸収する熱のことです。お風呂あがりにきちんと体を拭かないと急に体が冷えてしまうのも、この気化熱の原理です。体に付いた水が乾く時に、体から熱を奪っていくのです。

ミストシャワーは細かく霧状に噴射された水が蒸発し、その際に熱を吸収してくれるので周囲の温度が下がります。

ミストシャワーと打ち水の違い

同じ気化熱を利用した暑さ対策に「打ち水」があります。 打ち水とミストシャワーにはどのような違いがあるのでしょうか。 打ち水もミストシャワーも湿度が高くなかなか気化しない状況では、余計に湿度をあげて不快感が増してしまうという点では同じです。 打ち水は一定の量の水を地面に撒き、気化するときに地面周辺の熱を奪うことで、涼しさを感じられるようにするものです。夏の熱い日中に水を撒いてしまうと、あっという間に気化して、すぐに太陽光によって地面の温度が上がってしまいます。そのため夕方、日が落ちてから打ち水をした方が冷却効果を期待できます。 一方、ミストシャワーは継続して水を霧状に散布するので、夕方、日差しが弱くなると空気中に撒かれた水の粒子はなかなか気化しません。ミストの場合は、打ち水とは逆に日中のある程度気温が上がっていて日差しが強い時間帯に散布を行うことで、ミストが短時間で気化し続け、周辺の湿度を上げることなく効果的に冷却を行えます。 打ち水をするなら夕方、ミストシャワーをするなら日中がおすすめということですね。

ミストシャワーの仕組み

ミストシャワーには一流体式と二流体式の二つの方式があります。 一流体式は水道圧だけで液体を噴出させる装置です。給水栓の開閉のみで使用できる簡易的なシステムなので電気代はかかりません。噴霧されるミスト粒子は若干大きいため、床面を濡らす可能性もあるので、室内や機器類などがある場所での使用はおすすめいたしません。 水道代は商品や水道圧によって変わるので一概には言えませんが、1時間3.5円 程度だと言われています。

二流体式は、圧縮された水と圧縮された空気の2つの流体をぶつけ合い微粒化して噴出させるもので、一流体ノズルよりもミストの微粒化が可能です。ポンプにより加圧噴霧されるミストは、肌にかかってもほとんど濡れを感じず、不快感がありません。工場などの室内やイベント会場周辺など様々な場所で活用されています。また消費電力は家庭用エアコンの約1/20程度であり、省エネ効果が期待できます。

最近ではご家庭でも簡単にミストシャワーを取り付けられるキットなどが、ホームセンターなどで売られています。 ミストシャワーを取り入れて、少しでも夏を快適に過ごしてみてはいかがでしょうか。