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No.27

「換気」の種類

空気の入替えを行っていない室内に長時間いて、気分が悪くなったことはありませんか? 以前の住宅は冷暖房の効率が悪い代わりに風の通りがよく、家が「呼吸」をしていたと言えます。しかし近年の住宅は高気密化が進み、断熱性に優れている代わりに家自体が呼吸しづらくなっています。その結果、在室者の呼気や身体から発せられる熱、内装建材に含まれる化学物質およびハウスダストなどによって気分が悪くなったり、シックハウス症候群が引き起こされてしまうことがあります。 このシックハウス症候群は深刻な社会問題となり、2003年に施行された建築基準法の改正によってシックハウス対策が強化され、計画的な換気が必要となりました。 そこで今回は「換気」の種類についてご紹介いたします。

「自然換気」と「機械換気」

まず、換気には大きく分けて「自然換気」と「機械換気」があります。

自然換気は給気口と排気口で自然通風や空気の温度差などの自然環境を利用して行う方式です。自然換気は電力を使わないので省エネにはなりますが、一定量の換気を継続して行うことが難しいです。

機械換気は換気扇や送風機などの機械設備を利用して換気をする方法です。その中でも大きく3種類に分けられます。

第一種換気方式

第一種換気方式は給排気ともに機械設備で行う換気方式です。 給気も排気も機械設備で強制的に行い、計画的な換気が可能なので住宅には一番向いている方式です。また、窓がない外気と遮断された部屋や、厳密な圧力調整や気流分布を必要とする空調室などに用いられます。 例えば、厨房は排気量が多く、部屋内が負圧となり食堂などから大量に空気が流入する可能性があるので計画的に給排気できる第一種換気方式が採用されることが多いです。ただし、ダクトや機械設備を設置する初期費用がかかるだけでなく、月々のランニングコストを考慮しなければなりません。また、機械設備のフィルターメンテナンスも定期的に必要なので、住宅においては後述する第三種換気方式を採用することが多いです。

第二種換気方式

給気を機械設備で行い、排気は排気口から室外へ排出する換気方式です。 給気に機械設備を用いることで強制的に室内に外気を送り込み、正圧状態の室内側から空気を押出します。例えば、正圧状態の室内では出入口を空けた時に他の部屋からの空気が侵入しにくいので無菌室や手術室に採用されます。ただし、正圧状態の臭いや有毒なガスが発生する部屋では排気口からだけではなく窓や隙間から室外に漏れてしまう可能性があるので、トイレや厨房などではあまり採用されません。また、室内の湿気が壁の中へ侵入しやすいので住宅にはあまり向いていません。

第三種換気方式

給気は給気口で行い、排気は機械設備で行う換気方法です。 排気に機械設備を用いることで強制的に室内の空気を室外へ排気し、負圧状態の室内に外気を取り込みます。例えば、負圧状態の室内では出入口を開けた時に室内の空気が室外に流出しにくいので、第二種換気方式とは逆にトイレなどの臭気や湿気が発生する場所に採用されます。 また、前述した第一種換気方式と同じく住宅に多く採用されており、第一種換気方式と比べて給気ファンを取り付ける必要がないので初期設備やランニングコストが安価です。

普段の生活の中で何気なく行っている「換気」にも様々な種類があります。用途に合った換気方式で心身ともに快適な毎日を過ごしましょう!