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水資源を大切に!
管工機材を中心に扱う専門商社である日本管材センター株式会社では、毎月建設設備業界に関する豆知識を紹介しています。
6月から9月の3か月間は「夏の省エネキャンペーン」が行われています。
「省エネ」と言われると「節電」を思い浮かべる方が多いと思いますが、「節水」も省エネにつながっています。
夏の省エネキャンペーンをきっかけに「節水」について考えてみましょう。
水は「限りある資源」です。地球にはたくさんの水があるように思えますが、実は人が使うことが出来る再生可能な水資源は“0.01%”しかありません。しかし、世界での水の使用量は年々増大しており、このままいくと将来的には深刻な水不足に直面すると言われています。
日本においても家庭で1人が1日に使う水量は、平均219リットル程度と言われています。 ここ数年は日本での水の使用量は少しずつ減っているようですが、それでも約20年前と比べると2倍以上多くなっているのが現状です。限りある資源である水を大切にするためにも、節水は私たちが意識しなければならない大切なことなのです。
節水の方法
●節水方法1 水を流しっぱなしにしない!
みなさんは歯を磨いている間に水を止めていますか?歯を磨いている間は水を止める、口をゆすぐためにコップに水を溜めておく。この2つを行うだけでも無駄な水を減らすことが出来ます。
他にも洗顔・シャワー・食器洗い・洗車などの際に水を流しっぱなしにするだけで、多くの無駄な水が流れています。こまめに止める、溜めて使う、を意識することが大切です。

●節水方法2 節水機能のあるものを使ってみる!
日々の使い方で節水を心がけるのも大切ですが、節水機能を活用するのも方法の1つです。
例えば・・・
・節水型のトイレ、洗濯機
家庭における水の使用割合は21%がトイレ、15%が洗濯の使用で占めています。節水型のトイレや洗濯機を使うことで普段通りの生活の中でも節水をすることが出来ます。従来のトイレでは「大」使用時に13リットルもの水が必要でしたが、節水型の最新トイレでは3.8リットルで洗浄できるものもあります。
ただし、購入や取り付けには費用がかかりますので、買い替えのタイミングなどで節水型のモデルをご検討して頂くのも一案です。

・節水型シャワーヘッド
お手軽に始めたい!という方には「節水型シャワーヘッド」がおすすめです。
節水型シャワーヘッドの中には、シャワーの出る穴が小さく、かつ数が少ないために水の使用量を少なくしながら水圧は高く保てるものや、手元に一時止水スイッチが付いており、こまめに水を止めることが出来るものもあります。
また節水と同時に塩素を除去できるものや、水の出方を変えられるものなど様々な機能がついた節水型シャワーヘッドも発売されています。

その他にも、給湯器のリモコンに節水機能が備わったものも出ています。
例えば、湯船にお湯をはる際にリモコンのスイッチ1つで、お湯はりの水位を設定水位から1cm低くしてくれます。-1cmなら湯量の差を感じることなく快適に節水することが出来ます。
また、給湯栓を開いてから給湯器内で設定温度に上がるまで流量を抑制し、お湯の使い過ぎを防ぐものもあります。
また他にも使用しているお湯の量がその場で表示され、自分の目で節水を実感することも出来ます。

「節水」は、家計への負担も軽減してくれます。お湯を使用した場合には水道代の他に、電気代やガス代といった光熱費の節約にも繋がります。 私たちの日常生活に欠くことのできない水ですが、貴重な水資源を守っていくためにも、夏の省エネキャンペーンをきっかけにみなさんも「節水」について考えてみてはいかがでしょうか?