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暑さに負けるな!熱中症対策!
管工機材を中心に扱う専門商社である日本管材センター株式会社では、毎月建設設備業界に関する豆知識を紹介しています。
毎年、5月中旬になると熱中症に関するニュースが毎日のように流れてきます。
中でも建設現場は特に熱中症が起きやすい環境にあります。建設現場には基本的に日陰になる場所が少なく、直射日光を浴びながらの作業が多くなることや、安全のために作業服は長袖長ズボンで厚手の生地のものが多いこと、またヘルメットの着用をしていることなどが原因と考えられています。
熱中症による死傷災害の発生状況
労働基準局安全衛生部労働衛生課から発表された平成28年におけるデータを見ても、建設業における熱中症による死傷者は全体のおよそ25%、死亡者数に至っては全体のおよそ60%という高い割合を占めていることがわかります。

熱中症対策のポイント
以前の豆知識では熱中症のメカニズムを紹介いたしました。そこで今回は熱中症対策のポイントをいくつかご紹介します。
- 水分補給をする
- 塩分補給をする
- 体を冷やす
- 帽子を着用する
- 通気性のいい服を着用する
建設現場で働く方だけではなく、スポーツをする場合や、日ごろの生活の中でも注意できることばかりなので、ぜひ参考にしてください。
水分補給をする
水分補給は大切ですが、どんな飲み物でもいいというわけではありません。熱中症対策として控えたほうがいいのが、コーヒーや紅茶などのカフェインが入った飲み物です。カフェインには利尿作用があり、水分補給をしているつもりが逆に体内からどんどん水分を失うことになりかねません。緑茶やウーロン茶、ほうじ茶にもカフェインが含まれているので注意しましょう。
お茶の中では麦茶にはカフェインが含まれていないうえ、ミネラルも豊富なので熱中症予防には最適な飲み物といえます。

塩分補給をする
熱中症対策のためには水分だけでなく、汗と一緒に体外へ流れ出てしまうナトリウム(塩分)も補給することが大切です。スポーツドリンクや熱中症予防に作られた経口補水液は、水分補給と塩分補給が一度にできるのでおすすめです。塩飴や梅飴など、簡単に塩分を摂取できる飴も多数発売されているので、ポケットに携帯しておくとよいでしょう。
体を冷やす
首の付け根には太い血管が通っているので、冷感タオルで首筋周りを冷やすと体温を下げるのに効果的です。
帽子を着用する
帽子の着用は、直接の日差しを避けるのに有効で、特に風通しがよく、つばの大きい麦わら帽子が最適です。建設現場ではヘルメット着用が義務付けられていますが、そんな時には、ヘルメットの中にかぶれる冷感クールカバーがオススメです。ヘルメット用の汗取りパッドや、ヘルメットに保冷剤入れを装着し、後頭部を冷やすことができる商品もあります。さらに効果があるのが、ヘルメットの中に風を送り続ける『空調ヘルメット』です。どうしても蒸れて汗をかきやすいヘルメットの中が、驚くほど涼しくなると評判です。
通気性のいい服を着用する
熱を吸収しやすい黒の衣服は着用せず、吸水性の高い綿素材の物がおすすめです。通気性に優れ、汗をかいてもサラサラの着心地が続くインナーも効果的です。また、最近建設現場で増えているのが『空調服』と呼ばれるファンが内蔵された作業服です。服についた小さなファンから常に服の中に風を送り込み続けることで、汗を蒸発させ体温を下げることができます。ゼネコンによっては着用を義務付けていたり、購入補助費を出したりと、どんどん需要が広がっています。

当社でも様々な熱中症対策グッズを取り扱っております。もちろん日ごろから睡眠をしっかりとる、栄養バランスの取れた食事をするなど体調管理に気をつけることも重要になってきます。これからどんどん暑くなってきますが、今まで熱中症にかかったことがないから心配ない、自分は体力があるから大丈夫、と過信せずに安全に夏を乗り切りましょう。
