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実は間違い!?トイレの節水術!
管工機材を中心に扱う専門商社である日本管材センター株式会社では、毎月建設設備業界に関する豆知識を紹介しています。
「水道代を節約したい!」誰もが考えることですよね。
まず、有名なトイレの節水方法といえば
「タンクの中に水を入れたペットボトルを沈める」というやり方……
実はこれ、やってはいけません!!
ペットボトルはダメ!
タンクの中にペットボトルを沈めることで、タンクに溜まる水はその分少なくなります。2リットルサイズのペットボトルを沈めておけば、水を流すごとに2リットルの節水効果が得られますので、「手軽にできるうえ、節水効果もわかりやすい!」と実行している方が多いかもしれません。しかし、タンクの水量は、便器から下水道まで汚物を流せるように計算して決められていますので、その水量を減らしてしまうと、汚物を運ぶ力が弱くなってしまいます。見える範囲では順調に流れているからといって、減らした水量で流し続けていると最終的に汚物やトイレットペーパーが配管内に詰まってしまう恐れが出てきます。詰まりが発生してしまうと専門業者を呼ばないと直せないこともあり、かえって高くつくことになりかねないので注意が必要ですね。
レバーを使い分ける
それでは、トイレでの節水方法にはどんなものがあるのでしょうか?一番簡単な方法は、レバー(もしくはボタン)の大と小を使い分けることです。一般的なトイレで1回に流れる水の量は「小」は6リットル「大」は8リットル程度なので1回あたり2リットルもの差があります。トイレは一日に何度も使うものなので、意識して使い分けるだけで水の使用量をかなり減らすことができます。
お風呂の残り湯を使う
もっと節約したい!という方はお風呂の残り湯を直接便器に流し込むという方法もあります。これは災害などの断水時にも使える方法なので、覚えておくと役立つ時が来るかもしれません。※ご使用中のトイレの種類によって、必要な水量が変わりますので、正しい方法を調べてから実行しましょう。
節水型トイレに買い替える
最後に、新しいタイプの節水型トイレに買い替えるということを方法の1つとして考えるのもいいでしょう 。20年前のトイレと、今のトイレではそもそもタンクに溜まる水の量が全然違います。古いものだと大に20リットルもの水を使うトイレもありますが、最新のトイレではおよそ5リットル。1回につき15リットルも節水できることになります。もちろんトイレの購入、取り付けに少なからず費用はかかってしまうので節水のためだけに新しいトイレに買い替えるのは、水の節約にはなっても家計には大ダメージです。故障したタイミングなどで買い替える機会には節水型トイレを検討してみてはいかがでしょうか。