日本管材センター株式会社

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No.10

出来る!トイレでも節電!

管工機材を中心に扱う専門商社である日本管材センター株式会社では、毎月建設設備業界に関する豆知識を紹介しています。



前回の豆知識では、トイレにおける節水方法をご紹介させて頂きましたが、今回は節電方法をご紹介させて頂きます。

意外に高い!?温水洗浄便座の待機電力

最近ではご自宅の便器に温水洗浄機能や暖房便座を取り付けている方が増えてきましたね!住宅内では生活の拠点となるリビングや、電子レンジ・炊飯器などの電化製品が多いキッチンに比べて、比較的電力を使っていないイメージがあるトイレですが、節電を考える時には見逃せないポイントです。実は温水洗浄便座の待機電力は家電全体の約4%を占め、テレビ(約3%)を上回っています。しかし、節電を心がけた使い方をすることで無駄な電気料金とエネルギーの消費を今よりも抑えることが出来るのです。 それでは、3パターンの具体的な節電方法をご紹介していきます。

節電方法1 こまめに蓋を閉める

暖房便座を設置されているご家庭では、こまめに便座の蓋を閉めましょう。便座の蓋を開けっ放しにしておくと暖房便座は冷め、無駄な放熱を続けてしまいます。そこで、用を足した後に毎回蓋を閉めるだけで35kWh/年程度の節電となり、年間で1,000円程の節約になります。お子様でも手軽に実践出来る節電方法なので、今日からご家庭で習慣づけてみてはいかがですか?

節電方法2 「温度」を低めに設定する

エアコンやファンヒーターの設定温度の調整によって消費電力を抑えられることは既にご存知かもしれませんが、温水洗浄機能、暖房便座も同様です。現在流通している温水洗浄機能、暖房便座には温度の変更が出来るタイプがあります。例えば季節や気温に応じて設定温度を「中」から「弱」に調節するだけでも節電ができ、26.4~40kWh/年程度の節電となり、年間で700~1,000円程の節約になります。また、夏場などは暖房機能をオフにすることも有効です。

節電方法3 温水洗浄便座の種類を見直す

これから温水洗浄便座を取り付けようとしている方、あるいは買い換えようとしている方は事前に製品の特徴を把握しておくことで節電に繋がります。温水洗浄便座には「貯湯式」と「瞬間式」があります。

  • 貯湯式

    瞬間式

  • 貯湯式
    タンクの中の水をヒーターで温める方式。一度にたくさんの温水を使えるが、温水を保温するための電力が必要。
    瞬間式
    温水を貯めておくタンクがなく、使用の度に水を瞬間湯沸器で温める方式。保温する電力は必要なく貯湯式よりも消費電力は抑えられるが、温水の量が限られる。

平均して貯湯式は172kWh/年(=約4,000円/年)、瞬間式は87kWh/年(=約2,000円/年)程度の電力を消費します。貯湯式は常にお湯を保温しておく必要があるので、瞬間式と比べると消費電力は約2倍もあり、当然、電気料金も瞬間式の方が安くなります。しかし、導入時のコストも忘れずにチェックしておきましょう。確かに電気料金は瞬間式の方が安いですが、一般的に製品の値段は貯湯式の方が安いことがメリットとして挙げられます。節電という意味では瞬間式に分がありますが、ご自身の生活プランに合った製品を選ぶことが大切です。
今回ご紹介した節電方法によって抑えられる消費電気量や電気代は様々な条件によって増減しますが、上記3つの節電方法を実践すると、年間で3,000〜4,000円程の節約となります。

トイレのみならず、リビングや寝室においても節電を心がけると大きな節約になるので、ご自宅にある家電の使用状況などを一度確認されてみてはいかがでしょうか?