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No.11

お風呂に関する語源あれこれ

管工機材を中心に扱う専門商社である日本管材センター株式会社では、毎月建設設備業界に関する豆知識を紹介しています。



だんだんと寒くなり、お風呂が恋しくなる季節になってきました。 11月26日はごろ合わせで「いい風呂の日」の記念日になっています。 今回はお風呂に関する語源について、いくつかご紹介していきます。

お風呂の語源は・・・?

そもそも普段当たり前のように使っている「風呂」という言葉ですが、よく考えると不思議な言葉ですよね。昔の日本の風呂は自然の石穴や窯、岩屋に蒸気を充満させ、体の汚れをふやかし、こすり出した後に湯で流すという蒸し風呂形式の(今でいうサウナのような)ものだったといわれています。石穴や岩屋のことを指す「室(むろ)」が「ふろ」に変化したという説があります。もう一つの語源として考えられているものは茶道で使用する「風炉」です。湯を沸かす以外に火を入れて暖をとるという使い方もあることから、沸かした湯の蒸気を利用した蒸し風呂を連想させ、「風炉」と呼ばれたのがのちに「風呂」になったともいわれています。

湯船の語源は・・・?

浴槽のことを“湯船”と呼んでいますが、その由来は知っていますか?実は“湯船”という湯を積んだ船が本当に存在していたのです。湯船が登場したのは江戸時代。船による「移動式銭湯」として、人気を博していたそうです。当時、今のような銭湯は、町の中心部にしかありませんでした。そのため銭湯が近くにない住民や、船で物を運ぶ仕事をしている船頭さん達にとって、川や水路を利用して町々をめぐった「移動式銭湯」はとても重宝されるものでした。
やがて、時代とともに一般家庭にも風呂が設置されるようになりましたが、言葉だけがそのまま残り、浴槽本体のことを湯船と呼ぶようになったといわれています。

風呂敷の語源は・・・?

いろんな物を包む便利な風呂敷の語源はなんなのでしょうか。室町時代のお風呂は上記で述べたように蒸し風呂のようなものだったため、 和ハーブ(日本のハーブ)などを燻した上に座わり、床には「すのこ」などが敷かれていました。ただし直接「すのこ」の上に座るのは熱いため布を敷いていました。 それが「風呂敷」の始まりのようです。
その後は大きな浴場の脱衣所で自分の衣服と他人の衣服を間違えないために、四角形の布に包み、湯上り後、この布を床に敷いて身づくろいしていたことから、風呂敷という言葉が使われるようになったそうです。