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ハノイレポート

No.10

ベトナムの女性の日

Xin Chao(シンチャオ)、ベトナム連絡事務所の樋口です。
今回のハノイシーズンレポートは、ベトナムの女性の日についてご紹介致します。

3月8日は何の日?

突然ですが皆さんに質問です。
毎年3月8日は何の日かご存知でしょうか?
答えは国際女性デーです。日本ではまだまだ認知度は低いかもしれませんが、じつは1975年に国連が定めた正式な記念日です。私も日本にいた間は全く知らずに過ごしていましたし、(女性には大変失礼ですが)知らなくても損をすることもありませんでした。私と同じ感想を持たれる男性は多いのではないでしょうか。

年に2回の女性の日

さて話題をベトナムに移しますと、ここベトナムでは3月8日の国際女性デーが昔から広く認知されています。さらに10月20日はベトナム女性の日というのが設けられており、1年に2回必ず女性の日が訪れます。ベトナム語では国際女性デーをNgày Quốc tế Phụ nữ(ガイクオックテーフーヌー)と言い、ベトナム女性の日をNgày Phụ nữ Việt Nam(ガイ フーヌー ヴィエットナム)と言います。そしてこの年に2回訪れる女性の日はベトナム人女性にとって、とてもとても重要な日として位置づけられており、もしも男性側が忘れようならば悲惨な事が起きるのは必然かと想像できます。
 ここで、なぜベトナムには女性の日が1年に2回あるのかを簡単に説明します。元々ベトナムでは旧暦2月6日(新暦3月上旬)を女性の日としていました。それは歴史上最も有名な女性と言っても過言ではないほど、ベトナム国民にとって功績高い女性の命日が由来でした。そしてその日が1975年に国連が定めた国際女性デーの日と近かったため、以降は3月8日に統一したと言われています。そして、ベトナム女性の日は1930年10月20日に旧北ベトナムのベトナム婦人連合会が発足した日が由来とされています。

女性の日の過ごし方

つぎにベトナムでの夫婦またはカップルの「女性の日」の過ごし方を皆さんにご紹介します。
まず一番準備した方が良いと言われるのがお花です。多くのベトナム女性にとって、物などのプレゼントよりも花のほうが喜ばれると言われています。そのため女性の日が近くなると花屋のみならず、路上にたくさんのにわか花売りが現れます(添付写真参照)。もちろん価格は普段の2倍前後に跳ね上がりますが仕方ありません。大切な人へ年に2回の贈り物と考え躊躇せず買いましょう。そして、普段ほぼ女性側に任せている家事などを、できる限り男性側が担当します。もちろんレストランなど外へ連れて行く事も喜ばれますが、男性が準備する家での食事も十分に喜んでもらえます。そして、夕食後は喫茶店や公園などデートスポットへ行き、大切な人へ日頃の感謝を伝えます。
つまり、女性の日のために男性側は女性の欲しいもの、食べたいもの、行きたいところなど事前によく聞いて1日を計画しておかなければなりません。

  • 花屋の様子
  • 花売りの様子

ベトナム企業と女性の日

また、女性の日に関して私がこちらに来て一番驚いた事は、女性の日は女性のみ休み又は午後休にする、当日は女性スタッフ全員を昼食に招待する、女性のみ少額ですがボーナスを渡す、会社から女性全員にプレゼントを渡す、など独自の会社ルールを設けているところが多いことです。このようなイベントがないと女性の離職の原因になるとも言われるほど大切にされています。

  • パーティ写真

さていかがだったでしょうか。 皆さんも来年から国際女性デーの3月8日は、大切な人へ感謝の思いやりを伝える機会を作られてみてはいかがでしょうか。きっとやって後悔はしないと思います。

最後になりますが、今回の紹介文は全ての方々に当てはまるわけではなく一般的なお話として紹介していますので予めご容赦ください。