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ハノイレポート

No.5

ローカルメシ
Pho(フォー)とBun Cha(ブンチャー)

Xin Chao(シンチャオ)、FriKaの樋口です。

今回のシーズンレポートは、ハノイのローカルメシPho(フォー)とBun Cha(ブンチャー)をご紹介させていただきます。
今までなぜか紹介していませんでしたが、皆さんが気になる事と言えばやはり食文化ではないかと考え、ハノイ発祥の代表的な食べ物2つを紹介したいと思います。

フォーとは

はじめにフォーを紹介します。

日本にもベトナム料理店が増えてきているので、すでに御存知の方も多いかもしれませんが、フォーとは米から作られた白い麺です。米粉を伸ばして細く切り出した麺をフォーと呼んでいます。フォーには主にPho Bo(フォーボー)とPho Ga(フォーガー)の2つの種類があります。フォーボーとは牛肉のフォー、フォーガーは鶏肉のフォーであり、それぞれの肉の出汁でスープを作っているので味が全く違います。双方ともに塩気の効いた味付けですが、御想像通り牛肉のフォーの方が濃厚、鶏肉のフォーの方があっさりといった具合です。基本的に麺と肉の他にパクチー、長ネギや玉ねぎなどの野菜が入っています。その他ライム、刻まれた唐辛子、ニンニクを酢のようなもので漬けたタレや胡椒などがテーブルの上に置かれているのでお好みでトッピングすることをお勧めします。

フォーはベトナム人にとっては、朝食または昼食として食べるものとして認識されているので、フォーのお店は朝早くから開店しているところがほとんどです。

ちなみに写真で紹介しているお店は、ハノイNo.1の呼び声高く地元住民から観光客を含む外国人までいつも多くの人で賑わっており、フォーの店では珍しく、必ずと言っていいほど行列が出来ています。(直近はコロナで人が減りましたが)
ベトナムにお越しの際は是非行くことをお勧めします。

  • フォー店 店内
  • フォーボー(牛肉のフォー)

ハノイのフォーとホーチミンのフォー

少し余談ですが、ハノイとフォーとホーチミンのフォーでは味が全く違います。上述通り発祥はハノイであり、ハノイのフォーは塩気の効いた味付けであるのに対し、ホーチミンは砂糖か何かで甘めの味付けとなっています。また、ホーチミンのフォーは基本的なトッピングは麺と肉しかありません。そこにお好みで生野菜をちぎって入れたり、ペースト状の甘味噌のようなものを入れたりするなどして自分好みのスープにします。そういったことから、外国人、ベトナム人から総じてハノイのフォーの方がおいしいと言われてはいますが、ホーチミンのフォーも挑戦する価値は十分にあると思います。

  • フォーの調味料

フォーの発音

また、日本人が「フォー」と言ってもベトナム人には通じません。それは、ベトナム語特有のイントネーションを付けなければならないからです。よくガイドブックにベトナム語で聞く場合の文章例がカタカナで優しく書かれていますが、多くの場合、イントネーションを付けなければ通じません。ベトナムに来てベトナム語に挑戦した際、通じなかった場合にはこのイントネーションが理由であることを理解してもらえればと思います。

ブンチャーとは

続いて、ブンチャーの紹介です。

Bun(ブン)とはこちらも米の麺ですが、Phoとの違いは押出し麺となります。麺とスープが別々の器に盛られ、麺をスープに付けて食べるのが一般的です。スープの中には焼いた豚肉が入っており、日本で言うつけ麺の食べ方に似ています。そこにレタス、パクチー、しそのような香草を入れてお好みでライム、唐辛子、刻みニンニクなどを入れて一緒に食べると、さらにおいしくなります。スープはベトナムの代表的な調味料の1つであるヌックマムという魚醬が味のベースとなっています。

写真のBun Chaのお店は、オバマ氏がアメリカ大統領だった当時、プライベートで来店し、以降、観光客を中心に名所の一つとして取り上げられ有名店になりました。Bun Chaのお店は色々なところに点在しており、お店によって若干味付けも異なり好みも様々ですので、いろいろなお店にチャレンジされるのも面白いかもしれません。ハノイに訪れる機会がありましたら、ハノイ発祥料理として、先に紹介したフォーと同じく是非召し上がって頂きたいです。

  • ブンチャーセット