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ベトナムの旧正月「テト」
はじめまして、FriKaの樋口です。
初回のシーズンレポートでは日本人にとって馴染みの薄い旧正月についてご紹介したいと思います。皆さんベトナムの正月は、太陽太陰暦に従った旧暦カレンダーを採用していることを御存知でしょうか。
旧正月=春節=テト
「旧正月=春節」という言葉は日本でもある程度認知されていますが、旧暦を採用している国は中国だけだと思っている方が多いのではないでしょうか。しかし、旧正月を採用している国は他にも香港・台湾・韓国・北朝鮮・ベトナム・シンガポール・マレーシア・インドネシア・ブルネイ・モンゴルなどが存在します。休暇期間は各国によって若干異なりますが、上述した全ての国が旧暦に従った旧正月休暇を採用しています。なお、この「春節」は、ベトナムでは「テト」と呼んでいます。
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お寺の入り口 -

神が宿ると言われている木
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仏壇入口 -

仏壇内
毎年変わる旧正月期間
ここで簡単に旧暦と新暦の違いについてご説明します。私たちが普段使っている暦はグレゴリオ暦(太陽暦)と呼び、地球が太陽を周回する日数(365日+4年に1度の閏年1日)を基に暦が決まり、これを新暦と呼んでいます。
一方、旧暦は太陽太陰暦と呼ばれ、月の満ち欠けを基に季節を表す太陽の動きを加味して暦が決まっています。新月から次の新月までを1か月としたもので、平均すると1か月は29.5日となります。1年の日数は29.5日×12か月で354日となり、太陽暦よりも11日少なくなります。そのため、3年ごとに1か月のズレが生じてしまうため、3年ごとに閏(うるう)月を入れて13か月にすることによって季節とのずれを修正しています。そのため旧正月期間は毎年変わるので、ベトナムでもテトが近づいてくるとカレンダーでその期間を確認し、毎年政府が公的な休暇期間を発表します。日本人にとっては馴染みにくい異文化の1つかもしれません。
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古くからの言い伝え(少々面白いイラスト有) -

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お祈りする人々
参拝だけでなく、1人ひとりが長い時間をかけてお祈り
しかしながら日本も明治6年までは旧暦を採用していました。現在もなお旧暦文化が残っている行事として「立春」や「お月見」があります。また、沖縄地方の一部では未だに旧暦に従った祝事を行う文化が残っています。
さて、ベトナムに話を戻しますと、この旧正月明けに行う慣習の1つにお寺参りがあります。日本の初詣と似た形ですが、ただ参拝するのではなく様々なお供え物を用意して仏壇へ献上し、1人ひとりが長時間お祈りします。ベトナムでは大半が仏教信者であり大変に信仰深く、旧暦の1日と15日は必ずお寺でお祈りするという人を多く見かけます。また、日本と違い1つのお寺のみへの参拝ではなく、ベトナムでは健康祈願・財運・恋愛などお寺ごとの特色に合わせて参拝することもあります。旅行でベトナムに来られる際は参拝前にそのお寺の特徴を確認することをお勧めします。

