日本管材センター株式会社

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豆知識

No.48

冬の換気方法

管工機材を中心に扱う専門商社である日本管材センター株式会社では、毎月建設設備業界に関する豆知識を紹介しています。



最近は新型コロナウイルスの影響もあり、「換気」の重要性が見直されています。冬は寒さから窓を開ける機会が減り、換気がおろそかになりがちです。今回の豆知識では冬に効果的な換気方法についてご紹介いたします。

●24時間換気システムを使う

2003年7月以降につくられた建物の場合、24時間換気システムの設置が義務付けられています。24時間換気システムは、部屋の壁や天井にある給気口から外の空気を取り込み、トイレや浴室、キッチンなどにある排気口から汚れた空気を排出する仕組みです。 建築基準法では「1時間で部屋全体の空気の半分以上が入れ替わっていることが必要である」と定められているため、窓を開けることなく効率的に空気の入れ替えが出来ます。 寒い空気が入ってくるため吸気口を閉じてしまっている場合や家具や障害物などで塞いでしまっている場合があります。24時間換気システムがオンになっているか、給気口が開いた状態になっているかを確認してみてください。 24時間換気システムの詳しい換気方式については2019年3月の「換気の種類(https://www.kanzai.co.jp/tips/2019/%e3%80%8c%e6%8f%9b%e6%b0%97%e3%80%8d%e3%81%ae%e7%a8%ae%e9%a1%9e/)」に掲載しています。

●窓を開けて換気をする

窓を開けて換気をする際は1時間に5~10分程度が目安となります。また1時間に10分の換気を一度するよりも1時間に5分の換気を2回行う方が良いと言われています。しかし冬は寒いためなるべく窓を開けたくないですよね。それでは、室温をあまり下げずに窓を開けて換気する方法をご紹介します。

■自分のいる部屋の扉は閉め、隣の部屋などの窓を開けて、その部屋の空気を入れ替える。窓を閉めた後、境のドアなどを開けて、部屋同士の空気を入れ換える方法。

■部屋同士の扉を開け、空気が通るようにして、遠い部屋や廊下の窓を少しだけ常に開けておく方法。

冬は夏と比べて短い時間で少しの隙間でも十分に換気をすることが出来ます。暖かい空気が冷たいところに逃げようとするため、窓を開けると空気が自然に流れやすくなるからです。室内と室外の温度差が大きいほどたくさん空気が入れ替わります。

●換気もできるエアコンを使用する

エアコンは、部屋の中の空気を吸い込んでその空気を暖かくし部屋の中に戻すことで、部屋を暖めています。部屋の中の空気と外の空気は入れ替わっておらず、ほとんどのエアコンでは換気ができません。 しかし最近では「換気ボタン」を押すだけで、外から新鮮な空気を取り込み、冷暖房しながら室内換気を行う給気換気機能を搭載したエアコンもあります

部屋の広さや部屋数によって適切な換気の仕方は変わってきます。今回ご紹介したものの中からご自分の家にあった無理のない換気方法を是非見つけてみてください。