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けんせつ小町が建設業界の未来を変える!
管工機材を中心に扱う専門商社である日本管材センター株式会社では、毎月建設設備業界に関する豆知識を紹介しています。
最近、テレビや新聞で「けんせつ小町」という言葉を聞いたり、見かけたりするようになりました。けんせつ小町とは、歴史好きの女性を「歴女」、登山が趣味の女性を「山ガール」と呼ぶように、建設業で活躍する女性技術者・技能者の愛称で、2014年10月に一般社団法人日本建設業連合会が決めました。長い間、男性が中心の職場だというイメージが強かった建設業界ですが、2016年4月から女性の社会での活躍を後押しする「女性活躍推進法」が施行され、この数年、女性の活躍の場を広げる動きが活発化しています。建設業における女性就労者の人数は「2012年の70万人から2015年の77万人へと7万人増加」しています(2016年度 厚生労働省調べ)。
そこで今回はけんせつ小町にスポットライトを当て、現在建設業界ではどのような動きがあるのか、ご紹介したいと思います!
現場はけんせつ小町を待っている!

建設業界の就業者数の割合を見ると、女性の割合は全体の13%となっています。しかし、企業として女性の活躍を進める取組みの状況を見ると、「取組みを行っている」、または「今後取組む予定がある」と回答した企業が64.3%となり、ポジティブな回答が半数を大きく超えていますね!

弊社でも子育てをしながら働いている方には産休育休制度や育児短時間勤務制度を設け、なるべく仕事を長期間続けられる環境作りを進めています。また、レディースアイ(女性目線)を取り入れるため、女性のみで構成される研修や会議も定期的に行っています。こうした女性をバックアップする制度を導入する企業が増加しています!
作業服にラインストーン!?
毎年3月29日は「さ(3)ぎょうふ(2)く(9)」という語呂合わせから「作業服の日」とされています。現場で働く方にとっては欠かすことの出来ない作業服ですが、現在販売されている女性用の作業服はどんどんオシャレになってきています。これまでは男性の体に合ったサイズで作られていたので、女性にとってサイズがフィットしなかったり、デザインも無骨なものが多数を占めていました。しかし女性向けの作業服ではツートンカラーのものや、パステルカラーのシリーズなどが発売されています(もちろん弊社でもご用意出来ます)!中には作業服にラインストーンが装飾されているものも・・・!安全靴やヘルメットも女性用のサイズやカラーリングが登場し、仕事に対するモチベーションアップにも繋がりますね!

女性らしさが「魅せる現場」に変える!
現場の環境を整え、働きやすい職場にする運動もけんせつ小町の方々が自ら進めています。これまで男女の区別がなかった現場の休憩室ですが、更衣室やトイレ、シャワー室、さらにパウダースペースも完備した女性専用休憩室の設置などを行っています。また、仮囲いや看板などもかわいくポップなデザインのものを使用したり、現場の一角に花壇を設置するなど「魅せる現場」を目指しているところも女性ならではの環境整備ですね!

けんせつ小町がけんせつ小町を育てる!
上記のようなけんせつ小町の活動をアピールするため、女子小中学生を対象とした見学会や女子大生に向けた現場体験を企業が開催するなど、建設業界への入職者を増やすために様々なイベントが開催されています。実際にこのようなイベントで実施されたアンケートでは「直接働いている環境や姿を見ることが出来て、建設業のイメージが湧き、足を踏み入れやすくなった」など、建設業界へのポジティブな意見が多く、入職志望者の増加も期待が出来ますね!

男性が多い建設業界ですが、現場で活躍するけんせつ小町が増えていき、その姿を見て建設業で働くことを志望する女性が更に増えていけば、これまでになかったような新しい風を吹き込み、今までよりも建設業界に活気が出てくることでしょう!