日本は新年を迎え2012年が始まりました。
こちら中国では公式の暦は太陽暦となっていますが、まだまだ太陰太陽暦(旧暦=農歴)が重んじられており、今年は1月23日が初一(旧正月)となります。
ご承知の通り旧正月は年によって変わります。
私が96年初夏に中国に駐在して以来一番早い旧正月は、2004年の1月22日でした。
今年の23日は、これに次いで2番目に早い旧正月となります。
ちなみに一番遅かった旧正月は2007年の2月18日です。(96年は2月19日でした)
旧正月は二十四節季の一つの雨水(2月19日ごろ)の直前の新月の日、と定められており、1月22日~2月19日の間で毎年変動します。
その為、一番早い旧正月は1月22日、一番遅い旧正月は2月19日となります。
旧正月が今年のように早くなると日本の正月休暇が1月4~7日くらいまでですから、日本の正月明けから中国の旧正月まで2週間程度しかなく、日本との取引では1月が仕事にならなくなります。
1月中に中国の現場に納入する為には、中国の通関や輸送を考えると遅くとも12月中に発注しなければ航空便でも間に合わないケースが出てきます。
旧正月の中国の公式の休日は1週間ですが、田舎の方では旧正月の一週間前くらいから徐々に仕事のペースが落ち、元宵節(正月15日)まで正月気分となります。
日本と同様に中国でも都市部を中心に徐々に正月気分が短くなって来ていますが、物流などはまだまだ滞る事が多くなります。
旧暦についてですが、純粋な太陰暦では1年が354日となり太陽暦とは1年で11日の差が出来ます。
また月の運行に基づいた太陰暦では、太陽との関係が考慮されないので農耕をするのには非常に不便です。
その為、中国では2000年以上前から太陽の動きに連動した二十四節季という考え方が開発されました。
二十四節季は1年を24分割しそれぞれに季節の名称を付けたものです。
春 1~3月 (2~4月) 立春、雨水、啓蟄、春分、清明、穀雨
夏 4~6月 (5~7月) 立夏、小満、芒種、夏至、小暑、大暑
秋 7~9月 (8~10月) 立秋、処暑、白露、秋分、寒露 霜降
冬 10~12月(11~1月) 立冬、小雪、大雪、冬至、小寒、大寒
* ( )内はおおよその太陽暦(新暦)の月
これを元に太陰太陽暦が開発され、1911年の辛亥革命後に太陽暦が採用されるまで続きました。
近年は中国の伝統を重んじる為に国民の休日として清明節が加わるなど、いまでも中国人の生活には欠かせない暦となっています。
上海では旧正月まで一週間を切り、田舎の人の帰省に伴い街中も徐々に人が少なくなって来ました。
地元の人も旧正月の準備を始めています。
昨年レポートした爆竹屋さんも開店しました。
上海の有名観光名所「豫園」も旧正月に備えて、2012年の干支の龍を中心とした飾り付けが終わっています。
それでは今月は「あけましておめでとう(日本)」「良いお年を(中国)」と言う事で、2012年が良い年になりますように!
管材(上海)国際貿易有限公司
董事長総経理 青木 恵
2012.1
師走に入り上海の寒さも厳しくなり、先週の土曜日(10日)には、気温がマイナス1度を記録しました。
上海は鹿児島とほぼ同じくらいの緯度にありますが、大陸と地続きのため若干気温が低く、気温的には東京とあまり変わらないと思います。
冬季に寒くなっても大幅にマイナスの気温になる事はなく、雪もほとんど積もりません。
ただ揚子江の河口に位置し元々湿地帯だった為、冬でも湿度が高く底冷えします。
風が強い日も多く体感温度はかなり低くなります。
また室内でも日本ほど暖房が強くなく、日本の室内環境に慣れている人は寒く感じるかもしれません。
私としては日本の暖房は、温度を高く設定しすぎだと思います。
成田空港などでは、冬でも半袖やTシャツでいる欧米人も良く見かけます。 今年は節電の影響で、日本の暖房の設定温度も低く抑えられるのでしょうか?
さて、上海でも都市の近代化に伴いエスカレーターやエレベーターが普及してきました。
中国のエレベーターは2010年末で162万8千台が稼働しています。また年間30万台のペースで増え続けていると言われ、保有数、増加数とも世界一です。
上海だけを見ても16階以上の高層ビルの数が、2005年の時点で4000棟を超えてニューヨークを抜き世界一となり、それ以降も年間200棟程度の建設計画が有ったと言われ、現在では高層ビルの数が5000棟以上になっていると思われます。
上海のエレベーターの数は、昨年の統計で13万3千台有ると言われています。
エスカレーターも地下鉄の駅や屋外の歩道橋に設置され普及してきました。
このような成長市場ですので、日系、欧米系、ローカル系のメーカーが入り乱れ受注活動に奮戦しています。
一方、日本ではそれ程話題になっていないかもしれませんが、中国ではエレベーターの落下事故や、エスカレーターが突然停止する事故が外資系を含め多発し問題になっています。
2005年以降エレベーターの落下事故が、中国全土で毎年40件近く起きており、年間30人くらいの方が犠牲になっているとの事です。
エスカレーターでも今年の夏に北京で死亡事故が発生してしまいました。
このような状況を受け、中国の質量技術監督局が7月に23万1306台のエレベーターとエスカレーターを検査したところ、約5%にあたる1万1896台に事故の危険性がある、と診断されたと報じられました。
これは20台に1台の割合で危険が有ると言う事で、かなり深刻な状況です。
10月には、上海一の高層ビルである上海環球金融中心でも日系のエレベーターが不規則な動きを繰り返し問題になった、との報道もありました。
エレベーターもエスカレーターも人の命を預かる乗り物ですので、安全性には是非とも注意してほしいものです。
最後に、エスカレーターに乗って立ち止まる時に左右どちら側に立ちますか?
日本でも東京と大阪では立ち位置が異なっており、東京は左側、大阪では右側です。
たまたま関西空港に降りた時に、いつもの調子で何も考えず左側に立っていたら「邪魔な奴だなぁ」と言う無言のプレッシャーを受けた事が有ります(笑
さて上海は?
上海は大阪と同じで右側です。 エレベーターには「右側に立つように」と言う注意書もありました。
まぁ中国の方は、いつもの調子であまり守っていないようですが。
管材(上海)国際貿易有限公司
董事長総経理 青木 恵
2011.12
いよいよ11月に入り例年であれば秋が深まって来る頃ですが、上海では相変わらず暖かい日が続いています。
先週くらいから連日秋雨が降り「これから寒くなって来るかな」と思っております。
さて、中国でも近年ATMが普及し、銀行の支店のみではなく市内各所や空港、主要ホテル、コンビニなどに設置され24時間利用できるようになり非常に便利になってきました。
中国では銀行窓口でお金を引き出したり両替しようとすると、平気で1時間~2時間待ちとなります。
最近になって大手銀行では、日本と同じように整理番号発券機が設置されて、番号順に呼び出されるようになり待合席で待つ事が出来るようになりましたが、以前は長時間列に並ぶしかなく非常に不便で大変でした。 いまでも待ち時間は結構かかり、当社の経理の女性が銀行に行くと半日仕事になってしまいます。
こういった意味でも便利になったATMですが、先日私の友人から「ATMから偽札が出てきた」との話を聞きました。
その方のお話では、中国の四大銀行の一つの某有名大手銀行のATMから5000元引き出した所、その中の29枚が偽札だったそうです。
その方はATMでお金を引き出した後すぐにタクシーに乗り、ATMで引き出したばかりの100元札で支払いをしようとした所、タクシーの運転手から偽札だと指摘されたとの事です。 その後調べてみると、なんと50枚中29枚もの偽札が見つかりました。
その方は当然ながら某有名大手銀行にクレームをつけましたが、担当者はまともに取り合わずニヤニヤと不親切な対応とるばかりだったそうです。
その後「公安局(警察)に通報するぞ!」と言うと「どうぞ」との事なので、公安局へ赴きましたが、公安局員はその銀行を調査するわけでもなく、逆に私の友人が嘘を付いている、と言わんばかりの対応だったそうです。
友人は「もう偽札分のお金はいらないから、ちゃんと調査だけはして欲しい、どうしたらいいか?」と聞いた所「当事者の銀行に持っていけ」との事。
仕方なく友人が銀行に持ていくと29枚の偽札に「偽札」と言う印をおされ、当然ながら何も調べる事なく廃棄処分となってしまいました。
友人が確認した所、ATMは、お客さんが入金したお金がそのまま出金されるわけではなく、出金用のお金は銀行があらかじめATMの中に入れるような構造になっているそうです。
つまり、ATMに入金した銀行員が意図的に偽札を仕込み、犯罪を犯している可能性が有るにも関わらず、全く調査をしないと言うのは、他の銀行員を含め組織的にやっている可能性もあるのではないか、とも思われます。
29枚=2900元と言うと、日本円で35000円くらいです。
友人はお金が無くなった事よりも、銀行と公安局の対応に憤慨していました。
こういう話が有った数日後に、中国紙「新民晩報」11月8日付けの記事で、 河北省石家庄の銀行(郵便銀行)で、ある老人が窓口でお金を引きだした所、30枚中11枚が偽札で有ったとの記事が出ました。
これは窓口で引き出したものですが、公安局が調べた所、石家庄で5ヶ所の同じ銀行で9件の同様な事件があり、公安局が銀行員の犯罪行為を調べ始めているとの事です。
もし犯人が捕まればかなりの厳罰に処されることになるでしょう。
後日、他の友人にも話を聞くと、前述の友人以外にも金額は少ないですがATMで偽札出金の被害に有っている友人がいました。
中国は残念ながら偽札天国です。
昔からお釣りでもらう少額札(特に50元や10元)は偽札が多く混ざっていて、私も偽札をつかまされた事が何度も有りました。
しかし銀行から出てくる100元札は大丈夫だと思っていました。
これからは十分に注意したいと思います。
皆様もお気を付け下さい。
管材(上海)国際貿易有限公司
董事長総経理 青木 恵
2011.11
日本でも残暑が厳しいようですが、上海でもまだまだ暑い日が続いています。
中秋節も過ぎ秋の気配を感じても良いころなのに、この暑さはいつまで続くのでしょうか。
さて、先日上海にてタクシーを利用した際に、珍しいニセモノタクシーに遭いました。
通常のニセモノタクシーは昔のレポートにも書いた通り、赤色タクシー(中小タクシー)がほとんどで、内装もうす汚くなんとなく怪しい感じがしました。
しかし今回は外装内装が某大手タクシー会社のものと全く同じで、乗車前、乗車後も全く見分けがつかず降車時の支払いまでまったく気付きませんでした。
(いま思うと運転手のレベルが3星なのにあまりにも道を知らなかったので乗車時もちょっと怪しい感じがしていたような気がします。)
支払いには上海交通カード(日本のSUICAのようなプリペイドカード)を使いますが、 運転手曰く「機械が壊れたので使えない」との事。
交通カードが使えないのはニセモノタクシーの証拠ですし、使えない場合は基本的に支払いしなくても良いので「現金では支払わない」と突っぱねました。
交通カードで支払うと、現金化する時に身元が割れてしまう事と、後述する発票(領収書)には、乗車時間、下車時間、距離、待ち時間、会社名、車番号、ドライバー番号などの情報が記載されますので、ニセモノタクシーでは基本的に使えないのが当たり前です。
数分の押し問答の末しぶしぶカードを受け取り、結局交通カードにて支払いができました。
念の為、発票(領収書)をもらい下車しました。
領収書を請求した際もドライバーが中々渡さなかった為、 下車した後に領収書を確認するとニセモノ(全国統一発票の印鑑が無い)でした。
中国では正式な領収書には全国統一発票印が印刷されており、 すべて国の税務署で管理されていて脱税が出来ない仕組みになっています。
金額的にはボラれていませんでしたし、すでにタクシーは逃走?した後でしたので追いかける事はしませんでした。
次の日にカード残高を確認しましたが、特に減っている事もありませんでしたので、実害としては有りませんでした。
会社にて当社の現地スタッフに話したところ、最近の新聞に大手タクシー会社の外装をしたニセモノタクシーがあるので注意をしてほしいとの記事が有ったそうです。
ここまで来ると、乗る前に見分けるのは至難の業ですが、 金額がおかしいと思ったら必ず領収書をもらい、統一発票印を確認するとともに、 発票に書かれた「車のナンバー」「ドライバーの登録ナンバー」を確認してください。
もしトラブルになったらホテルやマンションで警備員やスタッフが居る所は、彼らを呼んで相談すると良いと思います。
今回は実害が無かったので良かったですが、日本のバブル時と同じように上海ではガラの悪いタクシー運転手もまだまだかなり多いので、上海でタクシーにお乗りになる際はお気を付け下さい。
管材(上海)国際貿易有限公司
董事長総経理 青木 恵
2011.10
日本では例年より早く梅雨が明け暑い日々が続いているようですが、上海でもすでに夏本番の酷暑が続いています。
私は週末に友人とサークルでテニスをしていますが、先週の日曜日にはコート上で45.3℃まで気温が上がりました。
ここ数年、テニスの時に外気温を測っていますが、今までで一番高い気温です。
こうなるとさすがに体にこたえます。
熱中症ならないように気を付けてやっていきたいと思います。
さて国土の広い中国では、お客様のところへ営業するにしても航空機を使わなくてはならない場合が多くなります。
経費的に日本のようなこまめな営業が難しい面もあり悩みが多いですが、大事な打ち合わせの時には積極的に行くようにしています。
航空機での出張で一番困るのは飛行機の遅れです。
特に広東省方面がひどく、搭乗前に遅れが発表されるのはまだ良い方で、搭乗後に出発まで6時間機内で缶詰めにされたり、3~4時間の遅れは当たり前のようになっています。
これは人民解放軍の演習による空路封鎖と言われていますが、航空機に搭乗後いつ飛ぶか分からないというのが困った所です。
以前、搭乗後しばらくしてから機内食が出てきて、食べた後ひと眠りして、まだ飛行機が駐機スポットから動いていなかった時はかなりショックでした(笑)
先日、天津のお客様から取り掛かりの案件でどうしても打ち合わせがしたい旨連絡がありました。
まだ日本から出張ベースで来られているお客様で午前中しか時間が取れない為、前日18:05上海発の便で前日入りする事にしました。 今回は上海での仕事が立てこんでおり中国人スタッフが同行できない為、私一人で行く事にしました。
夕刻会社を出発し、渋滞もなく無事にチェックインを済ませて搭乗を待っていました。 私が搭乗予定の便の次便と、その次の2便がすでにキャンセルになっており、ちょっと嫌な予感がしていましたが、空港の掲示板には何も表示されていなかったので、まぁ大丈夫だろうと思い待っていました。
しかし、搭乗時間の少し前に呼び出しが有り「天津の天候が悪いためいつ飛べるか分からない。搭乗予定の航空機は到着しているのであとは機長の判断です。」との話が有りました。
私としてはキャンセルして、次の日の便に切り替えようかとも思いましたが、日本からのお客様の時間が限られており、致し方なく待つ事にしました。 本来の出発予定時刻から約一時間ほど経った頃、再度呼び出しが有り「19~23時頃まで天津の天候が悪るく飛べません。取りあえずホテルに行って休憩して下さい」「一度、安全検査の外へ出て3番ゲートまで行って下さい」との事でした。
急いで3番ゲートまで行くとまだバスが到着しておらず、15分くらい待たされて、ようやくホテルに向けて出発しました。
ホテルは168と言う格安ホテルチェーンの虹橋空港店でした。 私はバスがホテルに到着後わき目も振らずカウンターに一目散に走りました。 これは中国人が列を作って待つわけはなく大混乱になる事が予想されたからです。
案の定、数十人がカウンターに押しかけカウンター前は大変な混乱になりました。 私はカウンターまでダッシュしたおかげで4番目ぐらいに部屋をもらえたのですが、受付の女性が「二個人一起(二人一部屋)!」と叫びました。 「いや、追加料金を払うから一人部屋にしてくれ」と交渉したかったのですが、殺気立った(笑)数十人が後ろから押しかけてきていましたので、「同室はオレだ」「オレだ」と周りから出てきている手の中から、顔も確認せず一人のチケットを取りカウンターの女性に渡しました。
結局、見ず知らずの中国人男性と部屋をシェアする事になりました。
部屋に入り「你是那里人(あなたはどこの人ですか)?」と聞かれ「我是日本人(私は日本人です)」と答えると、先方の方も安心したようで中国語と英語で会話が弾みました。
先方の方は、天津の製薬会社に勤めており英語も堪能で、日本にも仕事(展示会)で2回行った事が有るとの事で、お茶をくれたり色々親切にして頂きました。
さて肝心の航空機のほうですが、10時になっても11時になっても出発の連絡が来ず、結局部屋を暗くして仮眠をとる事にしました。
そして翌朝5時半ごろに突然電話が鳴り「今すぐロビーに来い」と言われました。
シャワーを浴びる間もなく、急いでロビーに降りるとすでに数十人がチェックアウトの列を作っていました。
30分くらいかかってやっとチェックアウトを終え、昨日預けたチケットをもらいバスに乗り込みました。
それから空港に着きましたが案内の人間が誰もおらず、同室だった方と取りあえず航空会社のカウンターに向かうとそこでは数百人が列を作っていました。 同室だった方が中国人の係員に聞いた所では、新しいチケットに差し替える必要があり、昨日は北京天津などかなりの便が天候不良で欠航しており大混乱しているとの事。
ここでも30分近く待たされ、ようやくチケットをもらいました。
すでに7時を過ぎていましたが、搭乗時間は6時30分となっており、急いでゲートに向かうと、ボーディングが始まっておりバスにて機内に向かいました。
結局飛行機が飛んだのは8時10分ごろで、14時間遅れのフライトになりました。
搭乗便がキャンセルになった事は何度かありますが、航空機の遅れとしてはいままでで最長になりました。
帰りの便も5時間遅れのフライトで、移動だけで非常に疲れた出張となりました。
管材(上海)国際貿易有限公司
董事長総経理 青木 恵
2011.7
上海では今年の1月~5月までの降水量が例年の4割しかなく、記録が残る1873年以来138年間で最も少なかったと報じられました。 揚子江流域では深刻な干ばつ被害が出始めています。
気温も6月8日に上海で37.1℃を観測し、今年の夏は酷暑が予想されています。
日本の夏も暑くなるのではないかと思われますが、東日本大震災による原発事故に端を発する脱原発の影響で、今年の夏は全国的に大規模な節電が求められる事になると言われております。
海外で生活していると、日本の電力事情の良さをつくづく感じます。
電圧が安定していて家電などの故障も少なく、夜に街を歩いても非常に明るく日本の治安の良さにつながっていると思います。
中国においては上海ですら、電圧の不安定によるものだと思われる電球の破裂などがよく起こります。
上海郊外や地方都市に行くと街灯が無いような道路も多く治安も悪くなります。
さて今年の夏は中国でも大規模な電力不足が予想されています。
2003年~04年にかけても非常に深刻な電力不足がありました。
中国では1997年のアジア通貨危機に端を発する景気の減速により、発電所や送電網の建設にストップがかかり整備が遅れていました。 その上に干ばつなどによる水不足や化石燃料の価格高騰などにより発電能力が下がっていました。
このような状況下で2000年ごろから景気が回復傾向に向かい、電力需要はインフラ整備が追い付かないほど急激に増え始めました。 当時の供給不足は3000万kwと言われております。
この影響で日系企業の多くが計画停電により電力供給の制限を受け、操業日の変更(土日に操業し休日を平日に振り分けるなど)や夜間操業などを強制的に指定されました。
これにより納期の遅れなど企業活動に大きな影響が出ました。
私の友人の工場でも操業日で土日出勤になり、かなりの文句が出ていた事を思い出します。
中国の場合、中央政府の決定は絶対ですので、いくらクレームが有っても従わざるを得ないのが日本との違いです。
2003年~04年の電力不足を受け電力インフラの整備を始め2010年ごろには電力不足は解消される予定でした。 しかしながら、2011年~12年は03年~04年以上に電力が不足するとの見込みです。
一説によると2011年は4000万kw、2012年は5000万kwの不足と言われています。
おもな原因として、火力発電用の石炭の高騰が挙げられます。
中国の五大発電会社の昨年2010年の石炭高騰による損失額は約130億元(約1690億円)と言われています。
さらに今年に入り石炭価格が15%近く上昇しており、発電すれば発電するだけ赤字が増える状況です。
これは、中国の電力価格は政府が決める公定価格の為、石炭価格の上昇に電力価格がリンクしていない事があげられます。
中国政府はインフレ対策のため、電力価格の上昇には消極的と言われており、その為に436ある火力発電所のうち5分の1は閉鎖の危機にあると言われています。
さらに前述した大干ばつによる水不足で、水力発電の供給量も20%以下に落ちています。
電力の安定供給の為に、中国でも原子力発電に力を入れつつありますが、設備設計が古い事や福島の原発事故の影響で前途は不透明です。
電力の不足は国力の低下につながります。
日本では脱原発の動きが有り、中国ではインフレ懸念が常にくすぶっています。 両国とも厳しい状況にあると思いますが、政府は早急に将来像を描く必要が有ると思います。
管材(上海)国際貿易有限公司
董事長総経理 青木 恵
2011.6
昨年中国が、GDPで日本を抜いて世界第二位の経済大国になったというニュースが、日本でもかなり話題になったと思います。
しかしながら、13億人という日本の10倍以上の人口を抱える中国は、国民一人あたりのGDPで比べると、とたんに世界最貧国の一つとなってしまいます。
私がいる上海を中心とした沿海部と、新疆やチベットなどを中心とした西部との経済格差は年々広がっています。
逆を言えば、西部など最貧地域の労働力によって沿海部の経済が支えられているのが現状です。
中国政府もこれらの経済格差の解消に向けて必死に努力はしておりますが、かなり厳しい状況です。
先月中旬に、上海市社会保障局より発表された2010年の上海市民の平均月収は、3,896元(約5万円)、年収で4,6757元(約60万円)です。
10年前の2000年の平均月収1,285元(約16,700円)と比べると、約3倍となりました。
また2011年の上海の最低賃金は、1ヶ月1,280元(約16,700円)で、くしくも10年前の平均給与とほぼ同じです。 この金額は、2010年の最低賃金1,120元(14,600円)からは14.4%アップ、2000年の445元(約5,800円)から比べると、こちらも約3倍近く上昇しました。 これでも中国では全国最高水準です。
ある調査によると中国最貧地域の月収は160元(約2,000円)程度とのデータもあります。
中国の富裕層については色々な説がありますが、 一般的に年収10万元(約130万円)以上が中国では富裕層と言われています。
富裕層といっても金額レベルでは日本のフリーターと同じくらいの金額です。
よく中国は物価が安いから、と言われます。
確かに、例えばバス2元(約26円)や食料品など生活の最低必需品の物価は安く設定されています。 しかしながら、富裕層であれば是非購入したい車などは日本より価格が高いですし、庶民的なマンションでさえ200~300万元(2,600万円~3,900万円)と日本並みの価格です。
その上、先月の消費者物価指数は度重なる利上げにもかかわらず、前年同月比5.3%も上がって、インフレが止まらない傾向にあります。
もう何年も言われていますが、バブル崩壊も懸念されています。
いずれにしても、今後中国政府は更に難しい経済対策を取ることになりそうです。
さてこのような経済状況ではありますが、 ビジネスチャンスを求めて中国進出してくる日本企業はまだまだ増えています。
以前は「世界の工場」の安い労働力を求め輸出型企業が多く進出していましたが、 近年は内需型の企業が多くなってきました。
対象としている顧客も、高級路線、庶民派路線とさまざまです。
例えば料理店で言うと、昨年の上海万博では、キッコーマンが出展した一人当たり料理代が3,000元(約4万円)の高級料亭が話題になりました。 上海の高級ホテルの日本料理店もお金持ち中国人で盛況のようです。
対して中流層を対象にしている企業も多くあります。 先日、上海の中心の南京路を歩きましたが、わずか数百メートル歩いただけでも、伊勢丹、ユニクロ、MUJI、吉野家などが軒を連ねていました。

ちなみに吉野家の牛丼並16元(約210円)、伊藤園の緑茶やファイヤーコーヒー3.8元(約50円)、朝日缶ビール5.8元(約75円)、かっぱえびせん7.5元(約98円)、カップラーメン5.3元(約70円)でした。

日本企業としてそのイメージを崩さないように商売をしていきたいと思います。
管材(上海)国際貿易有限公司
董事長総経理 青木 恵
2011.5
3月11日の東日本大震災からまもなく1ヶ月がたちます。
今回の震災で被災された方々に心よりお見舞いを申し上げると共に 一日も早い復興をお祈りいたしております。
当日、私は上海にて外出中で、当社の現地スタッフからの電話で、日本で大きな震災が起きた事を知りました。
私が最初に聞いた情報は、震源は宮城沖で東京のインフラも止まっているとの情報だけでした。
東京の電車やインフラがストップしていると聞いても、一時的な点検か何かでここまでひどい状況になっているとは想像も出来ませんでした。
会社に帰社して当社のスタッフから、日本の東京本社と電話が通じないなどの話を聞き徐々に被害の大きさが分かってきました。
更に翌日テレビで状況が明らかになるにつれ、あまりの光景に言葉を失いました。
日本と同じ地震多発国で、多くの命が何度も大地震で失われている中国でも、東日本大震災のニュースは大きく報道されており、日本からのテレビの生中継などを含めて、新聞などでも連日トップニュースで報じられました。
中には「塩がなくなる」などのデマに近い情報もありましたが、概ね日本に対する同情と困難な状況下での日本人の冷静さ、強さに付いての内容が多かったと思います。
上海の街中でタクシーに乗って私が日本人と分かると、
「日本人か?日本のどこの出身?」
「地震は大丈夫だったか?」
「原発事故の影響は無いか?」
などと、ほぼ毎回声をかけられました。
日本のマスコミが報じている情報とは違い、日本に対する大きな憧れと興味を持っている中国人ですが、今回は更に大きな関心をよんでいます。
反日色の強い中国のインターネットでさえも、今回ばかりは日本への支援や、日本人の前向きさに対する尊敬などの書き込みが多くなっています。
上海在住日本人の一人として、中国からの救助隊の派遣や義援金などの支援に対して中国人の皆様に本当に感謝しております。
さて、このような困難な状況下にある日本にも季節の春はやって来るように、上海にも多くの花が咲く季節がやってきました。
中でも上海で、ここ数年数が増えてきているのが桜の花です。
中国で桜は、戦時中の日本の象徴としてあまり良いイメージが無く、以前は上海で桜を見ると言えば、上海植物園に赴き入場料を払い園内の桜の大木を見るか、日本ゆかりの魯迅公園くらいしかありませんでした。
最近では上海市内にも若い桜の木が植樹され街中でよく見かけるほか、上海郊外には桜を多く植えた大きな公園が出来て、4月3~5日の中国の3連休には、3日間で11万人の参観者があり大人気だったそうです。
きれいな桜の花で、日本へのイメージが更によくなればと思っております。
最後に海外からではありますが、日本にも早く本当の春が来るように願っております。
また私も微力ながら少しでも日本の復興の力になればと思います。
力を合わせて頑張りましょう。
管材(上海)国際貿易有限公司
董事長総経理 青木 恵
2011.4
2月21日、東京の上野動物園に中国四川省の臥龍パンダ保護センターからパンダが引越しをしました。
当日は、輸送にANAの「Flyパンダ機」が使われたり、日本のマスコミが臥龍パンダ保護センターから付きっきりで報道するなど、まさにお祭り騒ぎでした。
地元の上野は公開が間近に迫り、かなり盛り上がっていると中国でも報道されています。
上海でも四川省から上海を経由して輸送した事もあり、関心度はかなり高いようです。
ところで日本に行くパンダはまさにVIP待遇です。
日本ではパンダ舎を9000万円かけて改修し、輸送に4900万円、中国へ支払うレンタル料が年間8000万円、食費が年間800万円かかると言う報道です。
中国からの輸送時には、機内の温度が10~18度の適温に保たれ、上野動物園のパンダ舎の床は床暖房完備だそうです。
また主食の竹は、伊豆産などの他、全国各地から取り寄せてパンダに試食させ、パンダの好みに合わせるそうです。
ここまで手厚くもてなしているわけですから、今回のパンダも是非長生きして、また出来る事なら二世を誕生させて日本人を楽しませて欲しいものです。
さて、ここ上海にもパンダがいます。
上海万博開催中は10頭以上のジャイアントパンダが上海動物園で飼育されていたそうです。
現在は5頭程度が飼育されているとの事で、先日見学に行って来ました。
パンダの飼育舎は2つあります。
写真の通り簡素なコンクリートの部屋で外に運動場?があります。
しかし、どうみてもあまりお金をかけている様子ではありませんし、私が見に行った時は非常に閑散としていました。
一つ目の飼育舎には、1989年四川省臥龍生まれの壮壮くん(21歳、130Kg)が飼われていました。 パンダの寿命は20年くらいと言われていますので、かなりのお年寄りの部類です。
しかし、2007年から上海で生活をしており、堂々としたものでした。
もう一つの飼育舎は2008年産まれの子供パンダの飼育舎です。
パンダは大体5歳くらいから大人の部類に入るとの事で、まだまだ子供です。
ここには3頭いました。 この中の2頭は双子だそうですが、当然見分けは付きませんでした(笑)
寝転がったり、仰向けになったりして無心に竹を食べる姿は愛嬌がありかわいかったです。
ちなみに、臥龍パンダ保護センターでは、パンダ舎の中に入ってパンダを抱いたり、記念撮影する事が出来ます。
ただ料金が1000元(1万3千円)~5000元(6万5千円)もかかるそうです。
料金は高くてもかなりの人気ツアーのようですが、パンダ様のご機嫌次第で、突然中止になる事もあるようです。
また、以前上海雑技団に世界で唯一芸をするパンダがいました。
私が上海に駐在になった当初(1999年)に一度見に行きました。
滑り台、自転車に乗ってラッパを吹く、でんぐり返しなどの芸をやっていました。
その後、もともとの所属先である武漢雑技団に戻り、残念ながら2009年に亡くなったとのことです。
現在はパンダ保護の立場からパンダに芸を教える事は出来ませんので、今後、芸をするパンダが出てくる事は無く、良い思い出になりました。
世界各国で人気のあるジャイアントパンダは中国の宝です。
絶滅させる事なく手厚く保護して欲しいものです。
管材(上海)国際貿易有限公司
董事長総経理 青木 恵
2011.3
今年も旧正月(2月3日)がやってきました。
中国では大晦日(2日)から8日までが国の休日となります。
児童や学生は1月21日から2月14日まで長期休暇となっています。
工場やメーカーなども早い所では22日くらいから休みとなる所もありました。 特に多くの外地人を雇用しているような工場ではかなり早くから休みに入ります。
その為1月中旬頃から鉄道の切符売り場には前売り券を買う長蛇の列が出来ており 20日ごろから本格的な帰省ラッシュが始まりました。
上海からだと遠い所では鉄道で48時間近くかかる所もあり、遠方から来ている学生や出稼ぎ労働者は、旧正月が年に一度の帰省となります。
1週間とか1ヶ月とかの休暇だと長いような気もしますが、広大な中国では帰省に時間がかかり、それくらいないと休暇とならないようです。
先月も書きましたが、鉄道だけで2億1000万人が移動すると言われており、当社の近くにある上海駅も大変な混雑でした。
しかし2月1日ともなると、外地から来ている人の多くの人がすでに上海を離れており、いつもの喧騒に比べると意外と街中は閑散としています。
その中で活気を呈しているのが、爆竹屋さんです。
中国では基本的に爆竹や花火は禁止されているのですが、旧正月には伝統文化として許可されています。
中国の昔話で、大晦日には「年」と言う猛獣が来るので、年を越す際に爆竹で追い払ったと言う話が有るそうです。
大晦日の午後11時半~午前0時半くらいまでは、部屋の中で会話が出来ないほどの爆竹が鳴らされ、花火が上がります。
特に午前0時のカウントダウン時には信じられないくらいの音量になります。
毎年、火事や怪我人が出るのですが、中国人にとっては欠かせない年中行事のようです。
何年か前は雨の中でも爆竹をやっていました。
私は通常は家でおとなしくしているのですが、今年は近くに爆竹の販売所が開設されたので試しに購入してみました。
私が購入したのは、爆竹1000連発 28元、打ち上げ式爆竹10本 12.8元です。
1000連発は、一度火を付けると1000発終わるまで鳴り続けると言う代物で非常にうるさいです。
更に強力な5000連発も売っていました(笑)
打ち上げ式は、上空に上がり10階あたりで破裂するもので、昔14階に住んでいた時はこの爆竹の音にやられました。
中には5420元(日本円で約7万円!)もする高価なものまで販売されていました。 7万円もする爆竹をどんな人が買うのか想像も出来ません。

年明けには紅包と言う中国式のお年玉を配ったり、麻雀をしたり、親戚や友人と宴会をしたりして楽しむそうです。
中国では旧正月の事を春節と言い、旧正月が終わると段々と春が近づいて来ます。
管材(上海)国際貿易有限公司
董事長総経理 青木 恵
2011.2
日本は年末から厳しい寒さが続いており、年末年始には大雪で大きな被害が出たと伝えられていますが、当地上海でも年末から寒い日が続いています。
クリスマス前にはめずらしくかなりの雪が降り積もり、一週間近くも雪が残っていました。 上海の冬は、気温が±0℃前後になる事はかなりありますが、 雪が積もるのは年に数回しかなく、しかも数日間も雪が溶けないというのは非常に珍しいことです。
年明けからは雪は降っておりませんが、本日も最低気温がマイナス2℃との事で非常に寒くしかも乾燥しています。
また大陸と地続きである影響からか、風が強い日が多く体感温度はかなり下がっています。
中国は南北にも非常に広く、冬でも真夏に近い気候から、極寒の気象の地まで様々です。
年末に一年のご挨拶の為、南北へとお客様をご訪問いたしましたが、広州あたりで25℃近くあった気温が、次の日は北京で-10℃と35℃近い気温差で体調を少々崩してしまいました。
しかし、その日の中国の新聞を見ているとハルビンなどでは-30℃近い気温となっており、中国の国内では最大で60℃近い気温差が有りました。
そう考えると、上海のレストランで真冬にスイカが食後のデザートの定番となるのもうなずけます。
如何に中国の国土が広いかわかりますね。
ただ、室内の温度については、これは日本でもそうかもしれませんが寒冷地の方が温かいです。
北京辺りで、外気温がマイナス15℃程度でも、室内は25℃くらいに保たれており、室内に入ればTシャツ一枚でも十分です。
北京では昔から蒸気や温水のラジエターが各家庭に入っており、かなり古い家でも非常に温かく快適です。
反対に南の広州や香港では冷房専用のエアコンしかなく、気温が10℃を下回ると気温の急激な低下で死者が出るくらいの寒さになります。 部屋にいても、厚着をするか、別にオイルヒーターを購入して対応するなどしかありません。
とにかく旧正月の前後の南部地域は非常に寒いです。
上海では、当然冷房暖房完備のエアコンが各家庭に付いていますが、このエアコンの品質が非常に悪く、インバーターが付いていない安価なエアコンなどでは、外気がマイナスになると暖気運転が上手くいかず、暖房が作動しないと言う悲惨な状況になる事もあります。
そうでなくてもルームエアコンでの暖房が主流の為、中々部屋が暖まりません。
また、何故かマンションの建て付けも悪く何処からともなく隙間風が入って来ます。
友人の話を聞いていると、かなりの高級住宅でもおなじような状況のようです。
私の自宅は、オーナーの計らいで窓が二重窓となっており、それだけでかなり状況が良くなっています。
さて今年の旧正月は2月3日となっており、あと3週間後に迫っています。
ご承知の通り、旧正月は中華民族にとって最大の年間行事です。 もうすでに中国人の帰省の準備が徐々に進んでおり、街中の鉄道の前売り切符売り場には長蛇の列が出来ています。
あと一週間もすると帰省ラッシュが始まります。
なにせ、列車だけで2億1000万人が大移動すると言われており、バスなどを入れれば3~4億人の大移動となります。
前述しましたが、農歴と言うのはやはりよく出来たもので、旧正月前後が一年で一番寒い時期となります。
自戒の念も含めまして、体調にはくれぐれもご注意ください。
管材(上海)国際貿易有限公司
董事長総経理 青木 恵
2011.1
11月15日(月)の午後2時半くらいの出来事でした。
ふと会社の私の席から窓の外を見ると、黒い煙がもうもうと立ち昇っていました。会社からの距離にして2kmくらいの所でしょうか。
通常の上海の火災は、各部屋毎にコンクリートやレンガで隔壁が出来ているという構造上、
大抵はボヤ程度もしくは1~2部屋が焼失する程度で消火されるのですが、今回は夕方になって、暗くなってもまだ火の手がおさまらず、午後8時頃に帰宅の為に近くを通った時もまだ煙が上がっていました。今回火災の起きたマンションは私の通勤経路上にありました。最終的に鎮火したのは午後10時半くらいとの事で8時間近く燃えていたようです。
夕方くらいには8人の方が亡くなったとの情報が出て、 最終的には58人の方が亡くなるという大惨事となってしまいました。 今回の火災については日本でもかなり大きく報道されておりましたが、 日本人の方もお一人犠牲となられたとの事です。
お亡くなりになられた方のご冥福を心からお祈りいたします。
火災から数日後に現場を訪れましたが、 28建てのマンションはほぼ全焼でまだ焦げた臭いが残っており、 凄惨な現場の様子が伺えました。
さてこれだけの大惨事になった原因についてですが、 火災発生時は外壁の改装工事中で建物のほぼ全体に足場が組まれており、 ウレタンの保温材を取り付けていた最中の出来事のようです。 別掲の写真の通り、足場の枠組みは鉄骨で組まれておりますが、 足場部分には燃えやすい乾燥した竹が使われていて、 保護ネットとして緑色のネット(ナイロンと思われる)が使われていました。

また外壁に取り付けられていたウレタン保温材も難燃性の物ではなく、これに火が燃え移り瞬く間にビル全体が炎に包まれたと言われております。
上海には世界一の数の高層ビルがあると言われておりますが、 高層階まで消火出来る高圧放水の消防車や、救出する為のはしご車などは少なく、 今回の火事も消火と救出に時間がかかり、被害が拡大しました。
出火場所が12階くらいとの事で、上層階の方は屋上に逃げた方もいたらしく、 2機のヘリコプターが救出に当たっているのが会社から確認できました。 その上、現場近くの消火栓の水圧が非常に低かったとの情報もあります。
今回の火災の原因となった改装工事は、 上海市静安区政府の政府関連会社が元請けのゼネコンだったとの事で、 お亡くなりになった方には1人あたり96万元(約1200万円)、 焼失した部屋には1平米あたり3万元(約37万円)の賠償金が 政府から支払われるとの事です。
前述しました通り、上海の高層ビルの数は世界一と言われており 今もまだまだ増えて行く勢いです。
上海で生活する身としましては、今回の惨事を忘れずに 安全面のインフラ整備も中国政府にお願いいたしたく思う次第です。
* 足場の写真は火災現場の近くで同じ作業を行っている工事現場の写真です。
管材(上海)国際貿易有限公司
董事長総経理 青木 恵
2010.12
上海もようやく暑い季節が終わり秋風が吹き始め、ここ数週間でかなり気温が下がって来ました。
日本でも空気が澄んで気温が下がってくると、松茸や新米、栗や果物など秋の味覚が話題に上ります。
「天高く馬肥える秋」と言いますが、色々なものがおいしい季節になりますね。
当地上海の秋から冬にかけての味覚と言えばなんと言っても上海蟹です。上海蟹はシナモクズガニとも言われ、両方のハサミに濃い毛が生えているのが特徴です。
大きさはそれほど大きくなく、一番大きなものでも250gくらいの淡水ガニです。
通常の物は150g、甲羅の大きさは8cmくらいです。
「9月はメス、10月はオス」(旧暦)と言われ、10月~12月くらいが一番おいしくなる時期です。
上海蟹の産地としては、上海から70kmくらい離れた江蘇省の陽澄湖が有名です。
ここの上海蟹はブランド品で値段が高く売れます。 その中でも高級品は香港などの海外に輸出されてきました。
上海にも出回りますが、ニセモノや他の湖でとれたものを数日だけ陽澄湖に浸けて、陽澄湖産として販売するケースも多く中々信頼されていません。その為、11月頃になると、上海から大勢の観光客が上海蟹を味わいにこの湖を訪れます。
私が最初にこの湖を訪れたのは2002年ごろですが、この頃は道路も整備されていなく道も細くかなり車が渋滞しました。今では専用のインターチェンジが出来て、中国版新幹線の駅も開設されました。現在では上海からの日帰り上海蟹ツアーも多く開設されています。
食べ方ですが、上海蟹を藁でしばって生きたまま丸ごと蒸し蟹にします。
店先では店員がいとも簡単に次々と上海蟹を藁でしばっていきます。ところが自分でやるとなるとかなり大変です。
以前自分で試してみた時は、蟹が大暴れして大変な目に会いました。
すでに藁で縛って有れば調理は簡単で、鍋にお湯を沸かし15分程度蒸せば出来上がりです。
私も上海に来た頃は、店で買ってきて自宅で蒸して食べた事もありました。
レストランで食べるのとほとんど変わりませんし、値段は半額くらいで食べられます。
味についてはなんと言っても甲羅のミソが非常に美味しいです。
足などの蟹肉も美味しいですが、前述の通りあまり大きな蟹ではありませんので、
食べ慣れない人には食べるのが結構難しいです。
上海人は隅々まで本当にきれいに食べます。
上海人とレストランに上海蟹を食べに行くと、普段は賑やかで騒々しい上海人が
蟹が出てきた途端に無口になり黙々と蟹を食べる姿は中々面白いものです。また漢方の考え方で、蟹は体を冷やすとされており、 生姜の細切りと黒酢につけて食べるのが一般的です。
お酒を飲む方は、紹興酒がピッタリです。 但し風邪を引いたり熱が有る時は食べるのは厳禁だそうです。
最後に、上海蟹は生命力が非常に強く特定外来種に指定され、 2006年から日本への生きた個体の持ち込みは禁止されました。
なんと海水でも生きる事が出来るらしく、 以前東京のお台場で発見されたとのニュースが有り驚きました。
上海浦東国際空港の売店では現在でも生きた上海蟹を売っていますが 日本への持ち込みは出来ませんので注意が必要です。
管材(上海)国際貿易有限公司
董事長総経理 青木 恵
2010.11
9月22日は中秋節の休日でした。
中秋は日本でも十五夜のお月見(中秋の名月)として古くから親しまれてきましたが、 元々は平安時代に中国から伝わったもので、旧暦の8月15日に観月する風習は中国では古代よりあったそうです。
中国では中国の伝統文化に基づく祭日を増やしたいとの政府の思惑から、 先祖のお墓参りをする清明節(4月)、故事に基づき粽を食べる端午節(6月)とともに、中秋節が一昨年より国の法定休日となりました。
ちなみに韓国でもチュソクと言う休日で、旧正月と並ぶかなり重要な日だそうです。中秋節の日には一家が集まり食卓を囲み 月餅、鴨、里芋、枝豆、梨などを用意し一家団欒のひと時を過ごします。日本では月見団子がメインですが、その他の物は良く似ていますね。
その中でも重要なのが月餅です。
中秋節の前になると、有名月餅販売店の前には行列が出来ます。 個人ばかりではなく企業も日頃お世話になっているお客様に月餅を送る風習が有ります。
今では月餅引換券を贈るのがメインですが、私が以前駐在していた香港では、引換券ではなく大きな広東式月餅の実物を、車に満載してお客様に配り歩いたものでした。
当時の香港スタッフの話では「引換券ではなく実物を持っていく事に意味が有る」との事で、何故か妙に納得したものでした。
広東式月餅は直径20cm近くある大きなもので、黒餡とともに塩漬けのアヒルの卵の黄身が入っています。 金額もかなり高額(当時で一つ3,000~5,000円くらい)で、香港の有名月餅店は、中秋前の一ヶ月で一年分の利益を稼ぐと言われていました。
カロリーもものすごく高く、当時の香港女性スタッフが「カロリーが。カロリーが。」と言いながら嬉しそうにパクパク食べていたのを思い出します。
上海でも昔は大きかったそうですが、最近は日本の月餅のような小型の月餅がメインになっています。
月餅の中身は、上述の広東式の卵の黄身だけではなく、松の実、胡桃、ハスの実などが入っており、変わり種ではハム、鴨の身、豚、ハーゲンダッツに至ってはアイス月餅を出していますが、やはり人気なのは有名中華料理店が出しているものや、最近では一流ホテルが出しているもののようです。メンツを重んじる中国人らしさがここにも出ていますね。
ちなみに今年の月餅は、ほとんど完売だったとの記事が上海の新聞に出ていました。
さて週末からは国慶節(建国記念日)休暇となり、中国も建国61周年を迎えます。上海万博も残りあと一カ月となりました。気候もようやく落ち着いて、少しは秋らしくなってきました。早いものであと今年も3カ月。 一生懸命頑張っていきたいと思います。
管材(上海)国際貿易有限公司
董事長総経理 青木 恵
2010.10
今月の Monthly Reportは、中国国内での出張業務の一例をご紹介したいと思います。先日、上海郊外の揚中に日帰りで出張してきました。
あるお客様から金属加工品の中国調達の可能性を調査するようにご依頼を頂きローカルメーカーの工場と打ち合わせをしてまいりました。
揚中市は揚州チャーハンで有名な揚州市の近くで、上海近郊とはいえ上海から片道約350km程度の距離にあります。
国土の広い中国では、上海近郊、北京近郊、広州近郊と言っても市中心部から約300~400kmの距離
が有る事も多く、まだまだ道路が良くない部分もありかなり時間がかかります。ちなみに上海から、日系の工場が集中している蘇州までは約100km、無錫までは約130kmの距離があります。
現在、当社(管材上海)は中国全土のお客様や現場を担当している事もあり、北京や広州まで往復約2000~3000km近くの距離を日帰りで出張する事もあります。
上海から朝8時前後の飛行機に乗り、帰りが午後8時前後発の飛行機で帰ってくれば、北京や広州でもかなりの時間お客様と打ち合わせをする事が出来ます。 しかしながら中国の飛行機は午後の遅い時間
になればなるほど遅延する事が多く、夜便は中々定刻で飛んでくれません。
そうすると上海帰着が夜中になる事も多くなります。
先日の広州からの帰着便は4時間遅れました。上海-広東省間の航空便は現時点で日常的に大幅に遅延しているようです。
さて今回は上海から黒酢で有名な鎮江まで、最近整備されつつある高速鉄道(中国版新幹線)で移動し、メーカーに鎮江駅まで迎えに来てもらい、そこから約50kmを車で移動する行程です。 朝6:52分発の動車(新幹線)で上海を出発します。 まだ7時前なのに、上海駅は地方へ帰る出稼ぎの人や、これから観光や出張に出かける人で大賑わいです。
最近では中国版新幹線専用の線路も整備された事により、速度も高速化され時間の遅れも少なくなりました。中国版新幹線の車両は、日本、カナダ、ドイツ、フランスの技術が導入されており、現在はほとんど中国メーカーが現地生産しています。
今回は、行きがカナダのボンバルディア(鉄道車両部門の本社はドイツ)がベースの車両、帰りが日本の川崎重工がベースの車両でした。 鎮江までは、約2時間でほぼ定刻通り8:50分に到着しました。
そこから約1時間をかけて工場へ移動し昼食をはさんで打ち合わせをして、午後5:27分鎮江発の新幹線にて上海に無事帰着しました。 帰りは更に高速で、約1時間半で上海に帰還しました。
管材(上海)国際貿易有限公司
董事長、総経理 青木 恵
2010.9
今月のMonthly Reportは、管材(上海)国際貿易有限公司の市内事務所と当社のスタッフをご紹介します。
管材(上海)の市内事務所は、上海市中心部のやや北側、上海駅の近くにあります。
現在 上海には大きな駅が4つ(上海駅、上海南駅、上海西駅、虹橋駅)有りますが、その中でも、上海駅は地方から到着する便が最も多く交通の要衝です。 東京でいえば昔の上野駅みたいなものでしょうか。 旧正月の帰省ラッシュの時はものすごい人であふれます。 一説によると旧正月期間だけで2565万人がこの駅を利用するとか。
上海人のイメージとしては、この周辺は地方から出稼ぎに来た人がまず降り立つ所で、治安があまり良くないと言われていましたが、実際にはそんな事は無く、いままで大きなトラブルに遭った事はありません。(もちろん安全に対する注意は必要です)今では再開発が進み駅周辺も見違えるほどきれいになり、インターコンチネンタルホテルやホリデーインなどの外資系ホテルも開業し、外国人もかなり増えてきました。
事務所の前を流れる蘇州河も、着任当時は汚い河でしたが、いまでは観光船が就航するくらい水質が良くなって来ました。
また河の周りには、マンションが立ち並び一大住宅地ともなっています。
私が上海に赴任した1999年当時、当社の事務所は駐在員事務所で市中心部の衛山賓館というホテルの中にありました。
赴任後、新しく現地法人を立ち上げるという事になり市内事務所を探しました。
当時は今と違い日系の不動産会社も少なく、後述する当社の陳さんと一緒に、歩いて自力で事務所を探しました。
そこで出会ったのが今の物件です。
下見をした際にまだスケルトンだった部屋を内装し、1999年7月1日にここの事務所に移ってまいりました。 それ以来11年間、ここにお世話になっております。
続きまして、当社の大事なスタッフをご紹介します。
中国では転職が当たり前で、ちょっとでも待遇が良い会社が見つかると簡単に会社を辞めて転職してしまうのが通常です。
そんな状況の中、当社の、陳さん、韓さんは、長期間当社で働いてもらっています。
スタッフ問題で頭をいためている日本人の友人にも羨ましがられています。
陳さん(女性)は1996年2月1日に入社し、14年以上の長きにわたり、経理、総務を担当してもらっています。 既婚者でハンサムな旦那さんと共働きで頑張っています。
韓さんは1999年10月1日に入社し、いまでは商品知識も増え 日本人のお客さんからも信頼を得つつあり営業の要となっています。 私生活では小学校2年生の女の子のお父さんです。
今後もこのスタッフと一緒に頑張っていきたいと思っています。
管材(上海)国際貿易有限公司
董事長総経理 青木 恵
2010.8
みなさんはじめまして。まずはじめに今月は、管材(上海)国際貿易有限公司のご案内をさせていただきます。
管材(上海)国際貿易有限公司は、1999年8月8日に設立いたしました日本管材センター株式会社100%出資の上海現地法人です。本社は上海市外高橋保税区に登記しております。
主な業務としては、
(1)日本製品の輸入販売
(2)中国生産品の中国国内販売
(3)中国製品の輸出販売
を行っております。
設立当初は、日本からの輸入が主な業務を占めていましたが、日系企業の中国進出の加速に伴い、在中日系メーカーから商品を調達し、中国国内の案件に販売するケースも近年増えてまいりました。
中国製品の輸出につきましては、日本国内向け及びモンゴルなどの日本以外の第三国向け案件にも実績があります。設備資材業界では世界的に中国製品が席捲しており、今後はこの分野にも力を入れていく計画です。
当社は、日本にあります本社の在庫、調達力と、10年を超える中国での経験をもとに、ご発注から納入まで最短最速にて輸送、通関し、中国国内の現場までスムーズに納入できるよう、努めております。
また中国製品の納期管理につきましても、最大限お客様のご希望に沿えるように努力いたしております。
中国関係の資材調達でお困りのことがございましたら、是非ともご相談をお待ちいたしております。
管材(上海)国際貿易有限公司
董事長総経理 青木 恵
2010.7